「だれかがあなたのブログをのぞいている」
自由な意思表現が可能で、青少年の間で人気の高いブログに監視人が現れた。監視人はほかでもなく父兄たちだ。
27日付のウォールストリートジャーナルは、米国で最近、子どもたちのブログの内容を監視する30〜40代の保護者が増えていることから、プライバシー侵害という倫理的批判が起きていると報道した。
米メディア研究団体であるピュー研究所が最近、12〜17歳の子女をもつ保護者1100名を対象として調査した結果、回答者の3分の2が、子どもの許諾なしにブログにアクセスすると答えた。
米国でブログを運営している12〜17歳の青少年は、推計約400万人。すると、260万〜270万人の親たちが子どものブログをこっそり見ていることになる。
国家による国民の私生活統制を意味する「ビッグ・ブラザー」という単語になぞらえ、子女のブログを盗み見て監視する父母を意味する「ビッグ・マザー(Big Mother)」「ビッグ・ファーザー(Big Father)」という新造語まで生まれたと、同紙は指摘した。
専門家たちは、両親による子どものブログ監視について、私的な意見を自由に表現する「個人空間」としてのブログの固有機能が喪失するかもしれないと懸念している。
これに対し、ブログは「閉鎖空間」でなく、「他人とのコミュニケーションの場」という反論も根強い。
高校に通う娘を持つ45歳のある親は、「娘の日記は『私的な領域』だが、ブログはだれでも見られるようインターネットに載せる『開かれた空間』ではないか。他人と同じく、親にも子どものブログにアクセスする権利がある」と主張した。
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