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コスダック市場、規模は成長したが内実は疑問符

コスダック市場、規模は成長したが内実は疑問符

Posted November. 28, 2005 05:44,   

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コスダック(店頭市場)指数が先週までおよそ20日(取引日基準)間連続して上昇した。単に株価が値上がりするか値下がりするかの確立を50%としたとき、20日間連続して指数が上昇する確立は0.00001%にも及ばない。指数も700台の大台に乗った。「コスダックが強くなった」という評価が出ている。

しかし、一部ではコスダック市場が評価されるほど安定的なのかについて、懸念する声もある。特に、市場のアイデンティティが不透明だという指摘が多い。コスダックが「取引所のマイナーリーグ」に転落しているということだ。

▲アイデンティティが不透明、取引所の2部リーグ?〓今年、コスダック市場の指数上昇の最も大きな特徴は、情報技術(IT)企業の勢力が弱化したことだ。グッドモーニング新韓(シンハン)証券の分析によると、今年のコスダック指数上昇に、IT分野が与えた影響は49.3%に止まった。反面、いわゆる「煙突企業」など非IT企業は50.7%でIT分野を上回った。

IT関連企業が市場で占める時価総額も下り坂を辿っている。00年3月、コスダック指数が最高値だったとき、全体の75%以上を占めていたIT分野の割合は、昨年60%水準まで落ちた。今年は54%でさらに低くなった。チャレンジ精神で頑張るベンチャーとIT企業が後退し、取引所と性格が似ている煙突企業の割合が高くなったということだ。

時価総額から見ても、コスダックは取引所のマイナーリーグの性格が強い。コスダックの全体銘柄の84%が、取引所の時価総額300位以下の小型株に当たる。今年、コスダックの活況も「コスダック」らしいIT企業の成功のためではなく、小型株が強気を見せたためという分析が強い。実際、取引所でも小型株の値上がり率が120.4%で、大型株(36.6%)を圧倒した。

▲独自の生存モデルを持っている企業は稀〓コスダックが取引所のマイナーリーグと言われているもう一つの理由は、登録企業の従属的な性格のためだ。コスダックのIT企業のほとんどは、三星(サムスン)電子、現代(ヒョンデ)自動車など、大企業に部品を納品している会社だ。「登録企業の収益性が改善しているという報告書を書こうとすると、むしろその企業が止めます。お金を儲けているという事実が知られれば、大企業が納品単価を下げるということです。大企業への納品に命をかけている会社としては仕方のないことです」(証券会社のアナリスト)。

この言葉で分かるように、コスダックにはNHNのような独自の生存モデルを持っている企業は多くない。大企業が下請を出してくれるかどうかによって、企業の生存が左右される。しかも、それなりに独自の生存モデルを持っていた企業の相当数は、コスダックを離れてしまった。オークションは上場廃止され、KTFと江原(カンウォン)ランドは取引所へ移った。

▲チャレンジ精神で頑張る成長企業を確保すべき〓コスダック市場が乗り越えなければならないもう一つの問題は、依然として「バブル」が多いこと。韓国の株式市場が先進国に比べて低評価されていると言うとき、一番多く用いられる指標が株価収益率(PER)だ。これは株価を収益で割った指標で、数値が高いほど企業の儲ける金(収益)に比べて、株価が高評価の状態であることを示す。

現在、取引所の上場企業の平均PERは9.24倍の水準。20倍を行き来する先進国の株式市場に大きく及ばない。国内株式市場がさらに上昇する余地があると分析されている理由がここにある。韓国の企業は同じ利益を出しても、株価は先進国の半分にも達していない。ところで、コスダック市場の平均PERは11月現在、174.8倍にも達している。取引所の17倍を超えており、一番高評価されているという日本(27倍)よりも6倍以上高い。

このように高い株価が維持されるためには、卓越した成長エンジンを持った企業が欠かせない。ところが今のコスダック市場は、チャレンジ精神で頑張っている成長企業が中心になっているわけではない。

グッドモーニング新韓証券の金ハクギュン研究員は、「コスダックがコスダックならではの特性の確保に失敗すれば、取引所の小型株の市場と差別されない従属市場に転落する恐れがある」と述べた。



roryrery@donga.com