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人生の第2幕を開くシニアタウン

Posted November. 22, 2005 08:43,   

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全羅北道金堤市(チョンラブクド、キムジェシ)ハ洞の金堤高齢者総合福祉タウンの入居者自治会長を務める李ドクヨン氏(77)は、「田舎で農業に携わっていたが、高齢になってここに入居する夫婦が多い」と紹介した。氏は、「大半が最初、入居する当時は健康状態もよくなく顔色も悪いが、1年ほどたてば顔色がよくなり元気になる」と言ってほほえんだ。

氏によると、ここは費用が高くなく、余裕をもって気楽に老後を楽しめるため、高齢者の寿命も伸びるらしい。実際、記者が全国の有料老人福祉施設(シニアタウン)6ヵ所を訪問取材した結果、少なくとも、疎外された高齢者らが集団で収容されている、といった暗いイメージはなかった。むしろ、明るく、満足した雰囲気を感じることができた。

韓国社会で、ある程度経済的な能力をそなえた会社員が、毎年いっせいに退職するにつれ、シニアタウンへの関心が急増している。保健福祉部(福祉部)によると、シニアタウンは03年に35ヵ所だったのが、04年末には49ヵ所(収容能力4100人あまり)へと、1年間でおよそ14ヵ所も増えた。

また、忠清南道舒川郡(チュンチョンナムド、ソチョングン)、全羅北道井邑市淳昌郡(チョンウプシ・スンチャングン)と鎮安郡(チンアングン)、全羅南道谷城郡(チョンラナムド・コクソングン)、江原道寧越郡(カンウォンド・ヨンウォルグン)など、全国の各自治体がシニアタウン建設事業を進めており、宗教団体と民間企業が準備している施設を合わせると、数年内に全国のシニアタウンは、約100ヵ所にのぼるものと予想される。

問題は、都心型と近郊型、田園型などのうち、どんなタイプが自分に合っているのか、また、信頼できる施設はどこかなど、良・不良の判断が容易でないという点。そして、地域とレベルによって、生活費も千差万別であることから、かかる費用に見合った満足感が得られるかどうかについても、考えなければならない。

京畿道水原市(キョンギド・スウォンシ)ユダン村の李スン院長(49)は、「シニアタウンへの入居を考えている人は、何よりも運営の主体がどんな機関なのか、そして長期的に信頼できるところなのかなどについて、きちんと検討してみなければならない」と助言した。



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