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米「第2次白人脱出」ラッシュへ

Posted November. 22, 2005 08:43,   

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白人学生の減少が著しい地域は、サンノゼ、クーパティーノなど、シリコンバレーの中心地。富裕層が集住し、米国の新しい高級住宅地とされる同地域の公立学校およそ200校は、白人生徒が平均30%に満たない。90年代後半に70〜80%に達した白人生徒が、いっせいに地域を抜け出したのだ。

こうした現象は、学年が高くなるほど進み、大学進学率が高いことで定評のある一部有名高校は、白人生徒が20%を下回っている。シリコンバレーだけでなく、ニューヨーク、シカゴ、フロリダ郊外でも大学進学率の高い学校は、例外なしにアジア系学生が60〜70%を占めている。アジア系学生の多い学校は、中華料理にちなんで「ワンタン学校」と呼ばれるほどだ。

白人の生徒たちが転校していく場所は、それほどアジア系学生で混んでいない私立学校や、中心地からかなり離れた郊外地域の公立学校。一部白人の家庭は、アジア系学生を避け、思い切って他地域に引っ越すこともある。白人の生徒は、アジア系学生の多い学校を避ける理由について「過度な競争の雰囲気と、科目の多様性が保障されないため」だと説明する。

教科課程が、アジアの生徒に有利な数学・科学の科目に集中しており、人文・芸術科目の比重が低いため、科目間のアンバランスが激しく、体育など課外活動が疎かにされている、とのこと。また、70、80年代に主流をなした韓国・日本の移民者より、いっそう子女教育に執着するインド、中国の移民者が90年代半ば以降、急増し、アジア系生徒間の競争意識がさらに高まっているという。

米教育界では、アジア系の生徒が多い学校で白人学生が体験する疎外感と劣等感を示す「白人少年症候群(white boy syndrome)」という新造語までつくられた。疎外感を体験するのは、白人の生徒だけではない。米紙ウォールストリートジャーナルは、学校構成員の60〜70%を占めるアジア系の生徒たちは、校内で多様な文化に接する機会を失い、「文化的疎外感」に陥ることになる、と指摘した。



mickey@donga.com