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「教師評価に誤解あれば、私をまず評価してください」

「教師評価に誤解あれば、私をまず評価してください」

Posted November. 19, 2005 08:28,   

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ソウル漢江(ハンガン)中学校の文啓迵(ムン・ゲチョル、60)校長は、「漢江中学校の教員が生徒の評価を受けて授業の質を高めた」という記事が東亜(トンア)日報に掲載された後、教員評価制度に反対する各教員団体の非難の的になったことを受け、自己に対する評価を自ら要望した。

当時、校長室には激励の電話が続いたが、この学校の教員たちは、他校に在職する教員たちの抗議と非難に悩まされなければならなかった。校内でも「デリケートな時期に、私たち(評価を受けた教員)を利用したのではないか」という誤解が拡大した。

当然、教員たちは極度に鋭敏になった。10月以前には生徒の評価を受けた教員の85.7%が「ふたたび評価を受ける」と回答したが、そんな声はかき消えた。結局、12日の教員評価モデル実施を問う投票で、大部分が反対票を投じた。

文校長は、「教員たちが反対する教員評価制度を取り入れるつもりはない」とし、「しかし評価の肯定的側面は受け入れなければならないという考えから、私に対する評価用紙を配った」と説明した。

14日に教員34名全員に「校長の学校経営に関する意見調査」、15日には、クラスごとに5名ずつ、20クラスの保護者100名に「校長の学校経営に関する父兄の満足度調査」と題してアンケート用紙を配った。教員には、△教員との円滑な意思疎通のチャンネルが整っていたか、△学校の予算作成で効率的な案となるよう努力しているかなど40項目を問うた。保護者には、△教育課程の編成に父兄の意見が反映されているか、△学校運営委員会の円滑な運営に積極的に協力しているかなど、20項目についての評価を求めた。

文校長は「行政業務の縮小努力にあまり気を使わないという教員たちの評価が出た」とし「クラス数の少ない学校では教員1人当りの業務が増えるということを教育当局に知らせ、補助教員を充てるよう力を尽くす」と話した。

また、保護者からは、特技適性教育についての要求が強く、「家庭通信文を送ったが、申請者がなかった」とし、「重要なお知らせ事項があれば携帯電話を通じて知らせるなど意思疎通にさらに配慮する」と話した。

保護者の金美姫(キム・ミヒ、43、ソウル龍山区東氷庫洞)さんは、「校長先生の評価質疑書をもらって驚きもし、学校と先生を見直すようになった」とし「自然と尊敬の念が湧いたし、保護者としてどうすれば力になれるか、考えるようになった」と話した。

この学校の教員、薛善国(ソル・ソングク)さんも「教員評価制度の論争がなかったなら、本当にいい試みとして誉められるところだが、多くの仲間が私たちの努力を誤解して大変だったというのが実情」としながら、「文校長が、誤解を解いて教育の質を高めるため、評価を自ら要望したことは、ありがたいと思う」と話した。

文校長が評価を自ら要望したのには、「校長が有能な最高経営者(CEO)になって走ってこそ学校が発展する」という哲学が底にある。文校長は昨年9月、漢江中学校に赴任し、学校内の業務の大部分を鄭蘭泳(チョン・ナンヨン)教頭に任せ、学校の環境改善のために走り回った。

「校長に対する評価が行われた後に教員評価が行われるなら、教員評価制度に対する反発がやわらぐのではないかという気がします。」



stein33@donga.com