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「チームワーク・リベロ」韓国代表・洪明甫コーチ

「チームワーク・リベロ」韓国代表・洪明甫コーチ

Posted November. 19, 2005 08:28,   

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「フィールドにいるよりベンチに座っている方が気は楽です。しかし、イラン、スウェーデン戦では、選手たちの動きがまったく見えなくてとまどいました。ディック・アドフォカート監督やピム・フェルベーク・コーチの助言を聞いてセルビア・モンテネグロ戦を見たら、やっと選手たちのプレーの長所・短所が見えてきました。」

「永遠のリベロ」洪明甫(ホン・ミョンボ、36)。

彼は、危機に陥った韓国サッカーを救うために、今年9月、代表チームのコーチに変身した。2006ドイツW杯に向けた「アドフォカート・コリア」に合流した洪明甫は、ミスをした後輩の肩を抱いて「よくやった」とささやいてあげる、人のいい「兄貴」になっていた。アドフォカート監督を補佐し、3度の評価試合を行った洪コーチに、セルビア・モンテネグロ戦の翌日の17日に会った。

「自分の選手時代、指導者がどうやってくれた時よかったかなど、経験をいかして、なるべく選手たちを気楽に、楽しくしようと努めています。」

洪コーチは最近、年少の選手と年長の選手に特に関心を寄せている。若い選手たちは、代表チームになかなかなじめずにいるし、年長の選手たちは、追い上げてくる若い後輩たちにストレスを感じているためだ。好調の選手と不調の選手の間の融合にも気を配っている。結局、戦力は、選手間のハーモニーから生まれることを、よく知っているからだ。

「アドフォカート監督は、韓国の選手に対し、大変いい評価をしています。両足を使うなど技術もいい上、何よりも懸命に走る姿に感銘を受けているようです。そして、韓国の選手たちについてよく理解し、長所や短所を分析して判断する能力に優れており、とても希望がもてます」。

実は、洪コーチの代表チーム合流は、なかば強制的だった。洪コーチは、高麗(コリョ)大の博士課程を履修し、勉強を続ける計画だった。

「コーチになってほしいというフェルベーク・コーチの電話を受け、ためらいました。サッカーの行政専門家を目指して勉強を始めようとしていた時期でしたから。しかし、10年以上も韓国代表として、ファンの皆さんの熱い応援を受けたことを思うと、責任感も感じました。」

洪コーチは、練習や試合前後の選手たちの心理状態など、雰囲気を監督に伝える役割を担当している。その過程で、多様なテーマでよく討論もしている。世界的な名監督が韓国チームを強いチームにつくっていく全過程を、直接目にすることができ、非常に貴重な機会だと考えている。

一方、洪コーチは来月18日、水原(スウォン)ワールドカップ競技場で、第3回小児ガン患者と恵まれない少年少女を援助するチャリティー試合を行う。企業スポンサーなどすべての準備は整ったが、放送中継が決まらず、難航している。



yjongk@donga.com