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国立中央博物観の人気コーナーは?

Posted November. 15, 2005 03:09,   

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「あれ?タプゴル公園(旧パゴダ公園)にあった円覚寺十層石塔がいつここに来たの?」

「え?あれが『歳寒図』だったの?本で見たのと違うけど…」

ソウル龍山区(ヨンサング)国立中央博物観を訪れた見学者が、開館16日目である14日に40万人を超えた。開館第2週目の週末である13・14両日には1日3万人を超える見学者が殺到した。

このように、長蛇の列をものともせず訪れる見学者たちに、一番人気の展示物は何だろうか。

予想どおり、国宝第83号の金銅弥勒菩薩半跏思惟像(三国時代、7世紀前半)、国宝第86号の敬天寺十層石塔(高麗時代、1348年)、国宝191号の皇南大塚金冠(新羅時代、5〜6世紀)、国宝287号の百済金銅大香爐(百済時代、6〜7世紀)などは大人気を博している。

また、それに劣らず多くの人が集まる文化財は、国宝第70号の訓民正音(朝鮮時代、1446年)、国宝第240号の尹斗隺(ユン・ドゥソ)自画像(朝鮮時代、17〜18世紀)、重要文化財326号の李舜臣長剣(朝鮮時代、1594年)、重要文化財850号の大東輿地図(朝鮮時代、19世紀)の模型、重要文化財904号の孫基禎(ソン・ギジョン)青銅兜(古代ギリシア、B.C.6世紀)などだ。

特に澗松(カンソン)美術館からの臨時レンタルで展示している訓民正音の前は、連日人でにぎわっている。国宝第1号の再指定論争の中で、新しい国宝第1号の候補に挙げられているからだ。

博物館関係者らが最も驚くのは、忠清南道牙山市(チュンチョンナムド・アサンシ)顕忠祠(ヒョンチュンサ)から借りた李舜臣(イ・スンシン)の長剣(長さ198cm)への高い関心。中央博物館の李栄勳(イ・ヨンフン)学芸研究室長(考古学)は「2mに達する長い刀そのものの魅力もあるが、最近の李舜臣将軍に対する熱気を反映しているようだ」と説明した。

歴史室の床にタイルを敷いて作った大東輿地図の模型(横3m、縦7m)も実物ではないが、直接地図を踏んで楽しめるという点で、好奇心の対象になっている。

孫基禎選手が1936年ベルリン五輪のマラソン優勝記念に贈呈された青銅兜(かぶと)の前にも、人の足が絶えない。風変わりな形を不思議そうに眺めていた見学者たちは、「実際にギリシアの地中から発掘されたB.C.6世紀の文化財」というボランティアの説明を聞き、さらに驚く。

見学者たちがその価値を十分に知らないため、通り過ぎる宝物もある。韓国文人画の最高傑作である秋史・金正喜(チュサ=キム・ジョンヒ)の「歳寒図」(朝鮮時代、1844年)がその見本。本で見たものと違うため、気づかない見学客が多い。ほとんどの書籍に収録された歳寒図は、全体の一部しか出ていない。実際の作品は、絵の左隅に秋史が記した長い跋文がある。崔応天(チェ・ウンチョン)展示チーム長(仏教美術史)は、「見学者は長い跋文を見て、他の作品だと考え、それほど関心を傾けないようだ」と話した。

展示室の廊下にある敬天寺十層石塔を、ソウル鐘路区(チョンノグ)タプゴル公園にある国宝第2号の円覚寺十層石塔だと誤解するケースもある。形がよく似ているからだ。催チーム長は「塔の前で首を傾げながら『円覚寺十層石塔がいつここに来たの?』というおじいさんが多い」と語った。



kplee@donga.com