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彼らの研究室はいつも明るい

Posted November. 12, 2005 08:49,   

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「成体幹細胞の分化の秘密を解明する」(「サイエンス」8月12日付)

「脳神経細胞の自己保護メカニズムを究明する」(米国立科学院会報「PNAS」9月27日付)

「腸炎の発病の原因を解明する」(「PNAS」9月12日付)

海外で活動する韓国人カップル化学者たちが今年、相次いで世界が注目する論文を発表している。

米航空宇宙局(NASA)から毎年、数十万ドルの研究費支援を受ける韓国人夫婦化学者もいる。

彼らは研究室で子供を育てながら、研究への情熱を燃やしている。ときどき、討論が激しくなり夫婦げんかに及んでしまうが、実はこれも「いい薬になる」という。

●科学の世界に飛び込んだ夫婦の力!

米ボストン大医学部の柳フン(リュウ・フン、40)、李貞姫(イ・ジョンヒ、35)教授夫妻は、脳神経細胞がストレスに抵抗して自らを保護するメカニズムを究明し、9月、世界有数の科学ジャーナルであるPNASに発表した。

柳教授の説明によれば、脳神経細胞の保護メカニズム研究が実を結べば、痴呆、中風、パーキンソン病など脳疾患の進行を防止する新薬開発が可能になる。

米マサチューセッツ工大(MIT)がん研究センターの洪廷昊(ホン・ジョンホ、39)博士と、ハーバード大研究員出身の梨花(イファ)女子大の黄銀淑(ファン・ウンスク、34、分子生命科学部)教授は、成体幹細胞が人体の特定細胞に分化するメカニズムを究明し、8月、世界3大科学ジャーナルの一つであるサイエンスに発表した。

洪博士夫妻はまた、関節炎とぜん息を同時に調節する遺伝子のメカニズムを究明し、免疫学分野で世界的権威をもつ「実験医学ジャーナル」7日付に発表するという成果も出した。

米ハーバード大医学部の李祥薫(イ・サンフン、37)、任恩颼(イム・ウンオク、32)博士夫妻は、微生物のもつ「フラジェリン(flagellin)」という物質が、体内の特定たんぱく質(TLR5)を刺激し、腸炎を誘発するという事実を初めて明らかにした。

李博士は「原因が全部究明されていなかった腸炎の発生メカニズムを、実験を通じて初めて確認した。フラジェリンと特定たんぱく質をしゃ断すれば、腸炎を退治できるだろう」と説明した。

NASAジェット推進研究所の徐麒源(ソ・キウォン、34)博士とUCLAの李政垠(イ・ジョンウン、33)博士夫妻は、NASAから、二人合わせて年間15万ドルの研究費を援助される天体地球化学者だ。



cosmos@donga.com