Go to contents

国宝「崇礼門=南大門」、「第1号」の座を譲るか

国宝「崇礼門=南大門」、「第1号」の座を譲るか

Posted November. 10, 2005 01:16,   

한국어

関係筋は「崇礼門(スンレムン)はソウル中区(チュング)大路の真ん中に位置しているため、観光資原としての価値が落ち、外国人観光客たちに大きな感興を与え得ない」と指摘した。

これにより、監査院は内部の意見調整を経て「国宝第1号を新たに指定すべき」という勧告方針を文化財庁長に伝える方針だ。

これについて、兪弘濬(ユ・ホンジュン)文化財庁長は同日、東亜(トンア)日報の電話インタビューに「国宝全体を再指定することは難しいが、国宝第1号の再指定案は現在検中の事案」と答えた。

文化財庁関係者も「監査院が勧告すれば、専門家と国民の世論を集め、国宝の再指定問題を検討する」と明らかにした。

崇礼門は、日本植民地時代の1934年、朝鮮総督府が朝鮮重要文化財保存令を発布し、重要文化財第1号に指定された。文化財管理局には、1962年に日帝の文化財をそのまま国宝・重要文化財として一括再指定したことから、「日帝の残滓を清算していない」という指摘がずっと提起されてきた。

これについて監査院は、すでに歴史再構築の次元で、国宝第1号を韓国を代表する他の文化財に変更することを含め、国宝全体の指定体系を変更する案について外部に研究作業を依頼している。

監査院は、澗松(カンソン)美術館所蔵の「訓民正音」(国宝第70号、世界記録遺産)、国立中央博物館所蔵の「金銅弥勒菩薩半跏像」(国宝第83号)、慶州(キョンジュ)「石窟庵」(国宝第24号、世界文化遺産)などを新しい国宝第1号の候補として推薦する案を検討しているという。

監査院はいっぽう、25日までに、文化財庁など8機関に11名の監査スタッフを派遣し、文化財指定と管理実態についての現場監査を行う。

しかし、国宝第1号を再指定することになると、さまざまな副作用が予想されるという指摘とともに、批判的な意見も提起されている。

国宝第1号を変えるとすると、対象となる文化財、遺跡についての国民的共感を形成することも容易ではないうえ、変更にともなう費用など、多くの副作用が予想されるというのだ。

特に日帝の残滓清算という次元で国宝第1号の再指定を推進することは、論理的説得力に欠けるとの指摘も多い。



lovesong@donga.com kplee@donga.com