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国際物流大手4社の「ビックマッチ」

Posted November. 07, 2005 07:24,   

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朴贊郁(パク・チャンウク)監督の映画『オールドボーイ』の原本フィルム、中国のジャイアントパンダ、現存最大の両生類と推定されるスーパークロック化石の共通点は何だろうか。

外資系の国際物流大手フェデックスが、アジアから世界各地にこれらを配送したという点だ。

DHL、フェデックス、TNT、UPSなど世界「ビック4」国際物流大手の関心は最近、アジアに向いている。現在30兆ウォン規模で毎年10%ずつ成長するアジア配送市場の先取りに死活をかけているのだ。

北東アジア物流市場の主軸である韓国で、これら4社の昨年の市場シェアは66.7%。特にDHLは情報通信部傘下の郵政事業本部を追い抜いてシェア1位に躍り出た。

●アジア市場を狙え

TNTは2日、日本郵政公社と合作会社を年内に設立する内容の了解覚書(MOU)を締結した。

「2007年郵政事業民営化計画」に備えて事業基盤を海外に拡大しようとする日本郵政公社と合作することで、アジア全域でより早いサービスを開始しようという計画だ。生命科学分野の特殊物流を重視する同社の臨床実験サンプルの配送サービスは、03年から国内でも活発に進められている。

アジア地域に6ヵ所の物流ハーブを運営するDHLは、来年2000万ドル(約200億ウォン)を投入して、仁川(インチョン)国際空港内に6800坪規模の超大型の物流ハーブを着工する。従来5500坪だった香港の物流ハーブは、07年までに2倍規模に拡大する。

600機余りの貨物機を保有しているUPSは、中国への配送需要が多い韓国企業を対象に中国ネットワークを強化している。

7月から青島と仁川を結ぶ航空路線をスタートさせて週5回運航しており、07年には浦東国際空港に物流ハーブを設立することにした。

外資系の国際物流会社が早いスピードで市場に入ってくる中国では、1987年95%だった中国郵便局の市場シェアが、最近外資系に押されて40%台までがた落ちした。

●韓国市場でのオーダーメード型サービス

フェデックスは1日、ソウル中区武橋洞(チュング・ムギョドン)にあるソウルファイナンスセンター前の広場で、一風変わったイベントを行った。

フェデックスとキンコスの男女社員が韓国の伝統衣装姿で結婚式を演出して、両者の公式合併を披露した。昨年、書類及び事務補助会社であるキンコスを合併したフェデックスは、4月から21の既存キンコス支店で「フェデックス・キンコス」という新しい名称を使っている。

フェデックスコリアのハン・ソンイ次長(29)は「書類業務と配送のワン・ストップサービスが可能になった」とし、「企業の物流だけではなく、留学などによる一般消費者需要も急速に増えている」と話した。

DHLコリアは4月から地下鉄駅など市内の中心地と16の大学、デパートなどに貨物受付場所を設置して消費者へのアクセス性を高め、留学関連物品は20〜30%の割り引きをしてくれる。

TNTコリアは昨年からGS25などコンビニで国際配送サービスを提供している。

その他にも、これらの会社は韓国語の航空運送状を開発して携帯電話による貨物位置検索サービスを実施するなど、現地化戦略を絶えず打ち出している。

知名度を高めるための文化マーケティングにも力を入れている。

TNTコリアは昨年の「世界報道写真展」に続いて、今年は「アシアナ短編映画祭」を後援した。

DHLコリアは、国内3大メージャー国際映画祭である釜山(ブサン)、富川(プチョン)、全州(チョンジュ)国際映画祭などの作品運送とともにテレビドラマ『プラハの恋人』の製作も後援している。



kimsunmi@donga.com