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ソウルの保健所、無料接種の初日

Posted October. 25, 2005 07:25,   

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24日、ソウル市内の各区役所の保健所が、インフルエンザ予防接種を始めると、朝早くから多くの人が保健所に殺到した。65歳以上の高齢者や障害者、基礎生活受給者などの無料接種の対象者が、初日から一度に押し寄せたのだ。

特に、鳥インフルエンザによって、変種のインフルエンザ・ウィルスに対する警戒心が高まり、予防接種を希望する人が増えた。

▲長い列〓同日午前7時半頃、陽川(ヤンチョン)区保健所の玄関前。予防接種は午前9時から始まる予定だったが、すでに30m以上の長い列ができていた。

列に並んで待っていた権五秀(クォン・オス)さん(72)は、「病院では、インフルエンザの予防注射に、老人もお金を払わなければならない。保健所の薬がなくなるかと思って、朝早く来た」と話した。

各保健所は、予想より多くの人が朝早くから押し寄せたため、予防接種の開始時間を繰り上げて、接種の手続きを案内する公務員を追加配置するなど、忙しく動いた。

陽川区の保健所は、早くから人々が殺到したため、予定より30分早い午前8時半から、接種を始めた。

午前8時頃、九老(クロ)区保健所の正門前でも、約30人の高齢者が、列をつくって予防接種の開始を待ち、鐘路(チョンノ)、麻浦(マポ)、東大門(トンデムン)区の保健所などでも、数十人の住民が、予防接種開始前から並んで順番を待った。

▲無料接種クーポン〓しかし、江南(カンナム)区の保健所だけは、閑散とした雰囲気だった。他の区役所に比べて財政状態のいい江南区は、今月中旬、65歳以上の高齢者2万9953人に、自宅に近い一般の病院でも無料で接種できるクーポンを郵送していたためだ。

江南区は、高齢者が保健所まで行かなければならない煩雑さを軽減するために、地域内の185の病院と協力して、接種者1人当たりの保健所接種費(4100ウォン)より3倍以上高い1万3000ウォンを支給することにした。

▲むだ足〓無料予防接種の対象者の基準に関する広報が不十分だったため、保健所に来てそのまま帰る人も目についた。

肢体障害4級の尹重子(ユン・チュンジャ)さん(64)は、ある保健所を訪れ、障害3級までが無料接種の対象ということを知り、むだ足となった。

また、無料接種対象者であることを確認する過程で、一部の保健所が、昨年まで身分証として認めていた健康保険証の代わりに、住民登録証の提示を要求し、あちこちで押し問答となった。

健康保険証を持参して保健所を訪れたムン・ボンレさん(79)は、「昨年まで何の問題もなかったのに、今年急に保険証は身分証として認めないなんて、どういうことか」と、保健所関係者につめよった。

瑞草(ソチョ)区保健所の管理医師の崔銀嬉(チェ・ウンヒ)さん(45)は、「今年は、鳥インフルエンザが、インフルエンザ・ウィルスと結合して変異を起こす可能性が高い」とし、「変種ウィルスは致死率が高いため、必ずインフルエンザの予防接種を受けるべきだ」と話した。



wing@donga.com