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具本茂LG会長のCEO抜擢の仕方

Posted October. 11, 2005 03:02,   

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名前が候補者リストに載ったからといって、必ずしもCEO(最高経営責任者)になれるわけではない。最終関門となるのは人事推薦委員会。しかし、事前に具本茂(ク・ボンム)グループ会長の検証を受けなければならない。具会長は予定になかったゴルフや海外出張を通して候補者をテストする。

○代理や課長級でCEOの卵を作る

LGでは、30代前半以上の社員を対象に「CEOプール」をつくっている。グループの各系列会社内には「Young HIP(High Potential Individual・社長候補群)」というプログラムがある。 Young HIPになると、初級管理職の代理や課長時代から、リーダーの資質を身につけるための支援を会社から受けられる。

30代後半や40代前半の部長・次長級についても同様のプログラムがある。Leader HIPと呼ばれる彼らには、経営者としての潜在能力を発揮する機会が与えられる。多様な部署の経験はもちろん、厳しい訓練を受けさせるため、危機や試練にさらす。新事業や赤字事業、新製品開発プロジェクトのリーダー、海外法人や子会社の代表を務めさせられ、豊かな経験を積むことができる。

このリストをもとに役員級の抜てきが行われ、さらに40代後半の役員の中から社長の後継者がリストアップされる。

CEO候補入りした役職員の場合、教育の機会も相対的に多い。会計関連の資格取得をはじめ、特定の課題について先進企業や海外研究所に送られ、問題の解決能力を得られるよう配慮される。上司から厳しいOJT(On the Job Training)を受けるのは当然だ。

(株)LGのある幹部は、「 Leader HIPには系列会社のCEOや各事業部門の責任者が集まった席で、事業計画について発表する機会が与えられる。この席で緊張しすぎたり、発表がうまくできなかったりして脱落することもしばしばある」と教えてくれた。

○ゴルフや海外出張で人柄を試す

LGグループ系列会社の社長は、人事推薦委員会を経て取締役会で決まる。持株会社になってからこのような傾向はさらに強くなっている。

しかし具会長は、CEOの見込みのある役員を呼び、「本人に気づかれることなく」テストを行う。

京畿道広州市(キョンギド・クァンジュシ)の昆池岩(コンジアム)ゴルフ場で、よく週末ゴルフを楽しむ具会長は、主に系列会社のCEOや国内外の協力会社の社長らとプレーをする。具会長はこの場のゴルフメンバーにCEO候補者を、本人に気づかれないようにして入れる。

ハンディキャップは9、スコア約80の実力を持つ具会長が見るのは、パートナーのゴルフの腕ではない。きちんとゴルフマナーを守っているか、危機に陥った時、どうやってそこから抜け出すか、不真面目に、いい加減な態度でプレーしてはいないかなどを注意深く見るという。

例えば、ティーショットでOBを打った時の表情や反応を観察し、バンカーにボールが入った場合の処理の仕方を注意深く見るという。また「スリーパット」でスコアが減点された場合の反応などから、経営者として育てられるかどうかをチェックする。

海外出張も試験台になる。LGの関係者は「出張でCEO候補者の人柄や資質について、より自然に観察できるというのが会長の考えだ」と話す。



yhchoi65@donga.com