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見掛け倒しの出産奨励

Posted October. 10, 2005 03:03,   

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約5.6グラムの金製ブレスレットや銀製のネックレス、営養剤と鉄分剤、そして現金500万ウォンなどなど。

各自治体が子供の出産を奨励するために、親と子供に贈るさまざまな支援物品の一部だ。

少子化対策で政府が「低出産目的税」の新設を検討している中、各自治体も出産や子育ての支援に取り組んでいる。しかし、支援の規模にばらつきがあるうえ、ほとんどが一回限りの小額支援に止まっていることから、実質的な支援にはつながっていないという指摘が出ている。

▲見せ掛けだけの出産支援〓出産奨励のための「アメ」として、現金の他にアクセサリーなどの現物を掲げている自治体も多い。

京畿道漣川郡(キョンギド・ヨンチョングン)は、子供が生まれた家庭に対し約5.6グラムの金製ブレスレットを、同じ京畿道の楊平郡(ヤンピョングン)は銀製のネックレスを贈っている。さらに忠清北道陰城郡(チュンチョンブクト・ウムソングン)は、3番目の子供が生まれた家庭に30万ウォン相当の商品券を贈っている。

全羅南道では親が1年以上農村や漁村に居住した場合、育児費用として現金30万ウォンが支給されている。これとは別に、同道の和順郡(ファスングン)では2万ウォンの子供アルバムが、羅州市(ナジュシ)では3万ウォンのオムツセット、宝城郡(ポソングン)では3万3000ウォン相当の赤ちゃんの肌着2着を、順川市(スンチョンシ)では10万ウォン相当の育児セットと母子の営養剤を贈っている。

一方、慶尚北道(キョンサンブクト)の高霊郡(コリョングン)と金泉市(クムチョンシ)では、5万ウォン相当の出産用品しかもらえない。

▲ちやほやされる第3子〓出産や育児の支援は3番目の子供に集中している。

江原道(カンウォンド)の東海市では、第2子までは20万ウォンの出産奨励金を与えているが、第3子からは70万ウォンと高くなる。麟蹄郡(インジェグン)でも第3子からは支援金が100万ウォンとなり、第2子の出産の倍になる。

第3子の出産で最も支援金が高いのは、慶尚南道咸安郡(キョンサンナムド・ハムアングン)である。咸安郡は4回に分けて合計500万ウォンを支給している。

ソウル、仁川市(インチョンシ)、釜山市(プサンシ)、京畿道、忠清北道丹陽郡(タンヤングン)などの一部の自治体では、毎月10万〜30万ウォンを支給する「第3子出産に対する保育支援」というプログラムも設けている。

第3子一人当りの保育予算支援が最も高いソウル市の場合は、2003年以降に生まれた第3子の、釜山西区(ソグ)は今年生まれた第3子の保育料を全額支援している。大田市(テジョンシ)は月20万ウォンの支援とともに保育ヘルパーを送っている。

一方、大邱市(テグシ)、光州市(クァンジュシ)、蔚山市(ウルサンシ)は、第3子への保育料支援や出産奨励金が全くない。

しかし、第3子に集中する支援については、△金銭に不自由せず、多くの子供を産む富裕層に支援が集まる可能性あり、△働く女性は子供を3人まで出産することはあまりなく、支援の実効が低く、△男児出生の増加など、生まれる子供の性の不均衡を助長するといった問題が指摘されている。

▲ばらつきの大きい出産支援〓ある国会議員は「新生児が生まれた時にたった一回だけ20万ウォンぐらいのお金を支給するなどのその場限りの支援は、子育てに対する親の経済的な負担を軽減することにはつながらない」と指摘した。

さらに、「自治体の財政自立度によって支援の規模が千差万別だ。子育ての支援だけでも差別されないよう、国レベルの積極的な支援が必要だ」と話した。

実際、同じソウルでも中区(チュング)に住む子供に対する年間保育支援金は103万ウォンで、中浪区(チュンラング)に住む子供の50倍もある。



lightee@donga.com