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チェルシー、プレミアリーグのスタンダードをアップ

チェルシー、プレミアリーグのスタンダードをアップ

Posted September. 28, 2005 07:35,   

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先週末の試合結果では、「プレミアリーグのチャンピオンはもう決まった」という懸念を抑えることができなかった。

チェルシーは7連勝(勝ち点21)をマークして、伝統のライバルであるマンチェスター・ユナイテッド(3勝2引き分け1敗、勝ち点11点)を既に勝ち点10点リードしている。

しかし、チェルシーの守備に徹する試合スタイルは、ファンにそれほど人気がないようだ。多くのファンは、「守備中心の戦術のため、興行の一番大きな基準のゴールが決まらない」とし、「プレミアリーグがイタリアサッカーのように面白くなくなった」と非難している。

チェルシーはこのような否定的な世論の主な標的になっている。しかし、これは不公正だ。630分(7試合)間、100%の勝率を記録したチームを受動的だと非難するのは難しいからだ。

最近、プレミアリーグは最前方にストライカー1人を立たせて、速い攻撃型MF2人が左右で支える4—3—3(または4—5—1)システムが、大きな流れとなっている。この戦術は失点を減らすにはプラスになるが、4—4—2システムをベースにした伝統的で攻撃的な英国サッカーとは相反する。

これは「ワンダーボーイ」マイケル・オーウェン(ニューカッスル)がマンチェスター・ユナイテッドのようなより成功したクラブを断って、ニューカッスルを選んだ理由でもある。オーウェンは最前方を1人でカバーするには体力不足だからだ。

最近はマンチェスター・ユナイテッドの選手の間でも、現在の戦術がクラブの攻撃力に比べて非生産的だとし、不満があるといううわさもある。問題はマンチェスター・ユナイテッドが決定的な一発を決められずにいるということだ。最近行われたマンチェスター・シティ、リバプール、ブラックバーンとの3試合で、マンチェスター・ユナイテッドは始終優勢な試合を展開したのに、2引き分け1敗でやっと勝ち点2点を得ただけだ。

これは24日、ブラックバーンとの試合で久しぶりに先発出場した朴智星(パク・ジソン)にもつらいことだ。朴智星は4—4—2システムにより適していると見られるからだ。

攻撃的サッカーの代名詞であるアーセナルのアーセン・ベンゲル監督は、「50〜70ポンド(10万〜14万ウォン)ものお金を出して入場するファンにつまらない思いをさせてはいけない」とし、「プレミアリーグはファンを楽しくする義務がある」と強調する。

しかし、実際はアーセナルの選手でさえ、監督の考えに付いていけないようだ。24日、ウェストハムとの試合でアーセナルは1ゴールも決められなかった。

とにかくベンゲル監督もチェルシーの際立つ戦力と華やかな先発メンバーは認めるしかないだろう。良かれ悪かれ、チェルシーは「スタンダード」をアップしておいた。それがたとえ球団オーナーの「お金の攻勢」と効果的な戦術のみを追求してきた結果だとしても。そして今や、チェルシーのライバルの任務はチェルシーを追いかけていくことである。



rob.wightman@ntlworld.com