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デジタル化する映画館

Posted September. 26, 2005 06:15,   

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▲映画館と映画が変わる〓映画に予告編があるように、「ゲームの予告編」も登場した。ゲーム会社の「ウェブジェン」は26日、大手映画館のメガボックスのデジタル上映館を借りて、新しいゲーム『サン(SUN)』の予告編を公開する計画だ。

同予告編はこのほど封切られた『シュレック2』や『マダガスカ』のように、HD技術で制作された2分ぐらいのコンピューターグラフィック(CG)アニメーションで、映画の予告編のように、本映画上映に先立って映画館で上映される計画だ。こうした事はフィルムで上映していた従来の映写機に代わって、パソコン向けの動画やデジタル放送まで再生できるデジタル映写機のおかげで可能になった。

映画そのものも変わる。最近CJ—CGVはデジタル映写機が備えられている龍山(ヨンサン)、江辺(カンビョン)、九老(クロ)CGVで、映画『親切なクムジャさん』のデジタル版を上映した。アナログフィルムの映画をコンピューターで読み直してデジタルに再加工したもの。

デジタル版の『親切なクムジャさん』は、一般フィルムと違って映画の中盤からはカラーが脱色し、後半部は完全な白黒映画で上映される。

▲空いている映画館を活用〓メガボックスのように多様なデジタル・コンテンツを上映すれば、普段映画館を訪れない観客まで取り込んで、映画館の空いている時間を減らすことができる。張永旭(チャン・ヨンウク)メガボックス映写室長は、「世界青少年サッカー中継の成功で、午後11時以後も観客を集めることのできる可能性を確認した。来年、ドイツW杯の中継は、テレビや電光板に奪われた観客を映画館に再び呼び込む契機になるだろう」と述べた。

CGVを運営しているCJエンターテイメントは、『親切なクムジャさん』のデジタル版上映を通じて、デジタル映画制作のノウハウを得た。デジタル映画はフィルムに化学処理したり映画を編集する必要がなく、コンピューターで制作が全て終わる。監督は映画制作が容易になり、製作者はフィルムの使用と手作業が減って、制作費が節約できる。

ハリウッドではもう7社のメジャー級映画制作会社が協議会を立ち上げて、段階的な映画制作と流通段階をデジタル化している。国内の映画制作大手のCJエンターテイメントもこれに対応しているわけだ。

▲デジタルが映画館の将来も左右〓通信技術も変化の軸だ。映画や様々なコンテンツを早くて簡単に映画館まで届けるには、先端通信技術が欠かせないからだ。国内では衛星や有線、ブロードバンドなど、多様なインフラを確保しているKTがすでに素早く動いている。KTは、映画配給業者からデジタルデーターを供給してもらって、ブロードバンドを通じて全国の映画館に転送する事業を展開する計画だ。

通信業者が映画配給をも手掛ければ、単に映画の流通コストを減らすだけでなく、他の効果も期待できる。昨年、米全土の50の映画館で行われた即興演奏バンド「フィッシュ」のサヨナラ公演が代表的な例だ。同公演はブロードバンドを通じて、50の映画館で生中継されて、チケットの手配ができなかったり、遠いところに住んでいるファンも、映画館の画面と臨場感あふれる音響設備で公演を楽しむことができた。



sanhkim@donga.com