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異種格闘技、しずかなブーム

Posted September. 15, 2005 08:31,   

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チョン・ジョンウク(20)さんは、調理師をやめて「将来性があるからプロの選手になりたい」と思い、総合格闘技の世界に飛び込んだ。入門して2ヵ月たった彼は、11日、京畿水原市亭子洞(キョンギ・スウォンシ・ジョンジャドン)のMARC体育館で行われた第1回スピリットMCアマチュア総合格闘技大会にヘビー級で出場したが、大学院生の李テファ(23)さんに無惨なTKO負けを喫した。大学2年時までレスリング選手だった李さんは、スポーツに対する思いさめやらず合気道まで練習していた、隠れた猛者だった。

同日開かれた国内最初のアマチュア異種格闘技総合大会に出場した38人の選手と200人余りの観衆のほとんどは20代の若者。社会人はもちろん高校生まで参加し、息子の応援に駆けつけた父親もいた。「私がどれくらい強いかを知るために出場した」というテコンドー専攻の学生、「母親に死なれた悲しみを忘れるために来た」という大学生など、エピソードも多かった。

女子部では大学講師の李ヒョンヒ(25)さんとテコンドー師範の金ヨンスク(25)さんが対戦した。同じくテコンドー4段の2人の選手の勝負は、足と拳ではなく、グラウンド技術のアンバ(相手の腕を曲げる技術一種)で分かれた。李ヒョンヒさんの勝利。李さんと金さんは最近、ブラジルの柔術を熱心に身につけている。「男子に勝てる効率的な技を探している」というのが両選手の「恐ろしい」説明だった。

いつの間にか異種格闘技がインターネット愛好者200万人時代を切り開いた。単一インターネット・カフェ(コミュニティー)のメンバーが55万人のサイトもある。しかし、選手層はまだまだ薄い。異種格闘技専門体育館は全国に30〜40ヵ所ほどで、「プライド」大会のように横になって戦える総合格闘技選手は約300人。「K−1」のように立ち技のみで戦う異種格闘技選手は約1000人余りと推定されている。

今年は年末までに、総合と立ち型の打撃大会が2、3回ほど予定されている。立ち型の打撃大会であるKOMA大会の場合、優勝賞金は1000万ウォン。そのため、いまだ異種格闘技で生計を立てていくのは困難だ。しかし、大会主管社であるエントリアンの朴グァンヒョン代表は、「この数年で異種格闘技が多く紹介されて、マニア層が増え続けている」とし、未来を楽観した。

こうした雰囲気の中で、代表的なグラウンド技術の柔術など海外武術の輸入ブームが起きている。数年前まで指導者がおらず、柔術を学んだ外国人教授らが趣味で教えるレベルだったが、最近はブラジルから直接コーチを呼んでくる体育館もできた。



bluesky@donga.com