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韓国の解雇費用、OECD平均の3倍

Posted September. 15, 2005 08:31,   

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韓国では、やはり解雇は難しい。

世界銀行が13日に発表した経済協力開発機構(OECD)の国別企業規制評価報告書で、韓国が最下位となったのは解雇費用の項目だ。

同報告書は国別の企業環境について、△税金、△採用、△銀行の貸付、△契約の文化、△許認可取得の容易性を基準に分析している。韓国の全体順位は調査の対象となった155ヵ国のうち27位。ニュージーランド、シンガポール、米国、カナダ、ノルウェー、オーストラリア、香港、デンマーク、英国、日本の順で上位10位を占めている。

▲海外輸出は容易で、閉業はしやすい〓世界10大貿易国だけあって、韓国の輸出入の便宜性は16位と、OECDの平均を上回っている。商品の通関には12日間かかり、OECDとほぼ同様だった。創業には22日間で12段階の手続きが必要になる。OECDの平均は19日間で6段階となっている。しかし、閉業の手続きは1年6ヵ月で総資産の4%の費用だけで可能だ。OECDの平均は同期間で7.6%となっている。

韓国では26種類の税金を払わなければならず、納税に290時間がかかる。OECDは16種類、192時間。しかし、純利益の29.6%だけを税金として納めているため、OECD平均の46.1%より、税金の負担は少なかった。

契約書の処理には29段階の手続きが必要になる。19段階のOECDよりわずらわしい。しかし、契約内容の履行の強制に必要な時間が75日で、OECDの232日に比べると、はるかに短く、訴訟の費用を含めた債権の行使費用もOECDの半分程度に過ぎなかった。

▲解雇の費用がとりわけ大きい〓しかし、労動市場の項目では最低水準の105位となった。特に解雇にかかる費用は週給の90倍、つまり約2年分の給与を支払わなければならないことがわかった。OECDの32.6倍(約8ヵ月分の給与)より、3倍近く多い。

金融機関の貸付に必要な信用情報の蓄積度や、貸付に適用される法律制度の完備指数はOECDと同様だった。

87位の投資家保護の項目では改善が急がれる。問題発生の際は経営陣に責任を問い(指数 2)、故意もしくは重い過失を犯した経営陣に対し、株主が訴訟を起こす投資家保護装置(同5)はOECD平均の5.3と6.7を大きく下回った。



srkim@donga.com