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世界3大テノールのホセ・カレーラス、芸術の殿堂でリサイタル

世界3大テノールのホセ・カレーラス、芸術の殿堂でリサイタル

Posted September. 14, 2005 07:46,   

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「来年ドイツW杯で『3大テノール』が再結合するのかということですか。楽しみにしていただいてもよさそうです」

30日午後8時、ソウル瑞草区(ソチョグ)の芸術の殿堂コンサートホールで、来韓リサイタルを開く世界最高のリリック・テノール、ホセ・カレーラス(59)氏。彼は公演に先立って、東亜(トンア)日報との電子メールを通じてインタビューで、ルチアーノ・パヴァロッティ、プラシド・ドミンゴとの再結合説について楽観的な見解を示した。

カレーラスは、「私たち3人はまったく違う性格を持っていて、声も全然違うが、歌に対する熱情で共通点を持っており、一緒に舞台に上がるのを好む。我々の自発的な公演はこれからも続くと思う」と話した。

1990年のローマW杯と1994年のLAW杯で「スリーテノールコンサート」を開いて、世界中の音楽ファンを魅了させたこの3人は、高齢にもかかわらず、依然として活動し続けている。来年いっぱいで引退する予定だとされるパヴァロッティ(70)は、現在世界40ヵ都市を巡回しながら「さよなら公演」をしており、ドミンゴ(64)も「引退する前に最後にヴェルディのオペラ『シモン・ボッカネグラ』でタイトルロールを受け持って歌いたい」という望みを明らかにしている。

カレーラスは韓国と縁も深い。03年ソプラノのシン・ヨンオクと一緒に上岩(サンアム)W杯競技場で大規模カラーコンサートをと行ったことがある。彼は「立派な観客に対する記憶のため、韓国と言うと『力動性』という言葉が、自然に思い浮かぶ」と話した。

01年、18言語で歌ったインターナショナルアルバムに、グループ「ヘバラギ(ひまわりの意)」の『愛で』を収録した彼は、今度の舞台でも韓国の歌曲を歌う予定だ。

「韓国語で歌うのは私にとって大変な挑戦です。しかし、その国の固有の言語で歌うのはファンのために努力したということを見せてくれます。私の心を伝えられる非常に重要なことだと思います」

今度の来韓公演は大規模な運動場ではなく、室内コンサートホールで開かれるリサイタルという点で特別だ。オペラグラスや大型スクリーンを通さずとも、彼の息吹や豊かな表情まで感じられる機会だ。指揮者デイビッド・ヒメネスが一緒に参加し、ソプラノの朴ミヘ(ソウル大学教授)が特別出演する。

1987年に白血病で倒れたカレーラスは、このごろオペラ出演を1年に1、2作品に減らして、コンサートとリサイトルに力を注いでいる。収益金の相当部分は、「ホセ・カレーラス国際白血病財団」に使われる。彼は、「闘病過程で声援を送ってくれた世界中の音楽ファンに少しでも恩返しするための活動だ」と説明した。

不屈の意志で病魔を退け、1989年に再起の公演を行った彼は、雲霞のように集まった15万観衆の前で、オペラ『トゥーランドット』のアリア『ヴィンチェロ(Vincero)!私は勝つだろう』を熱唱して、胸を打つ感動を与えた。彼は白血病を克服した後、さらに音色が深くなったと言われている。これについて、彼は「たぶん我々の人生や声というのがそういうふうに変わっていくのでしょう」と話した。

カレーラスは自分を含めて「世界3大テノール」以後、注目を集めている若手声楽家として、メキシコ出身のテノール、ロヤンド・ビヤソン(33)を挙げた。彼は、「最近ビヤソンの歌を聴いたが、彼が若手の中で一番優れた声楽家の一人だと思う。若手声楽家に、(自分たちは)歌を歌うために生まれてきたことを肝に銘じてほしいと言いたい」と話した。

5万〜25万ウォン。02—541−6234。



raphy@donga.com