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結婚への懐疑が深まった、韓国の中年女性たち

結婚への懐疑が深まった、韓国の中年女性たち

Posted September. 12, 2005 07:02,   

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結婚7年目の金ヨンミ氏(仮名・38)は、周りから「夫を育てた」と言われている。貧しい大学講師に会ってあらゆる仕事をしながら生計を担った。夫はそのお陰で助教授、副教授になった。

生活がよくなってから、金氏は子供たちの教育のために会社を辞めた。すると、夫の目は冷ややかになった。自分の給料は研究のために使わなければならないのに、どうして会社を辞めたのかというのだ。子供たちは1日1日成長していくが、金氏は最近、結婚生活に対する懐疑に陥っている。

家族のために献身してきた韓国の中年女性たち。しかし、社会は彼女らに「厚かましいおばさん」という修飾語を付けた。

各分野で女性の進出が目立つと言うが、平凡な女性たちには、このような変化は他人ごとに過ぎない。無情な夫、気難しい婚家、母親をお手伝いさんのように扱う子供たちによって主婦たちは悩む。

特に節日(韓国の節句)が近付くと、主婦のストレスは最高に達する。「男性たちの節日、女性たちのメーデー」という言葉がある。この時期になると、精神科を訪れる中年女性は普段の2、3倍にのぼる。延世(ヨンセ)大学神経精神科の閔聖吉(ミン・ソンギル)教授は「中年女性の『火病』は一種の怒り障害」と話した。主人、婚家、子供たちから始まった怒りを我慢するため、不眠症や息苦しさなど身体的症状につながるというのだ。

中年女性の間で結婚に対する懐疑的な見方も増加した。最近、統計庁が発表した「統計で見た女性の生」によると、40代の女性では「結婚はしなければならない」との意見が1998年の72.7%から、2002年には59.7%へと激減した。一方「してもいい、しなくてもいい」という意見は24.7%から36.0%へと増えた。

結婚生活に対する懐疑と怒りは自信感喪失につながる。東亜(トンア)日報の依頼で女性専門サイトのドリームミズで「専業主婦という事実が嫌になるときはいつか」というアンケートを実施した結果、53.7%が「自分が淘汰されると感じたとき」と答えた。続いて「夫が自分を無視したとき」22.4%、「出世した友達を見たとき」10.4%だった。

対話専門家の李貞淑(イ・ジョンスク)氏は「主婦は大したことはやってないという認識が中年女性を最も苦しめる」とし、「夫が妻を大事にする考えを持つことが必要だ」と話した。

ソウル大学児童家族学科の韓慶恵(ハン・ギョンヘ)教授は「男性は年を取るにつれて消極的に変わるのに対して、女性は生物学的、社会的理由でもっと積極的になる傾向がある」とし、「中年女性たちがこのような積極性を肯定的に発揮することが家族はもちろん、社会のためにも望ましい」と話した。



corekim@donga.com kimjy@donga.com