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紙幣の適性価格、「ゼロ」をもう1個

Posted August. 31, 2005 06:49,   

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中央銀行の韓国銀行(韓銀)が5万ウォン紙幣、10万ウォン紙幣など高額券の発行を再び進める、としている。韓銀の高官は、30日「高額券の発行が、政府の反対で数度中止されたが、経済の規模に比して流通している紙幣の額面金額が小さすぎるため非常に不便」だとし、高額券発行の必要性を力説した。

現在、最高高額券である1万ウォン紙幣は、1973年に発行されて以降、現在まで使われている。韓銀内部では、高額券の発行に備えて、すでに大きさも決めている。5万ウォン紙幣は横154ミリ・縦68ミリ、10万ウォン紙幣は横160ミリ・縦68ミリ。5万ウォン紙幣と10万ウォン紙幣の縦の長さは、来年発行する予定の新札、1000ウォン紙幣、5000ウォン紙幣、1万ウォン紙幣と同様だ。

横は1000ウォン紙幣(136ミリ)から10万ウォン紙幣(160ミリ)まで、額面金額によって6ミリずつ広がる。韓銀は、高額券発行の方針によって、全国銀行連合会内の受信(貸出)専門委員会に、新しい小切手と手形の大きさも10万ウォン紙幣と同じ横160ミリ・縦68ミリにするよう要請し、受諾を得た。

また、現金自動支払機(CD)、現金自動預入支払機(ATM)の製造会社にも、10万ウォン紙幣の大きさに対応する機器の開発をすでに発注している。発行が確定した新しい1万ウォン紙幣の大きさに対応するCD・ATMなどを制作することで、高額券が発行された場合に、再開発する手間を省こうというもの。

韓銀・金斗経(キム・ドゥギョン)発券局長は「高額券が発行されれば、紙幣全体の約64%(20億7183万枚)を占める1万ウォン紙幣が8億枚ほど減るものとみられる」とし「貨幣発行・流通費用も大きく減少するだろう」と説明した。韓銀は、02年4月、朴昇(パク・スン)総裁が就任して以降、△高額券の発行、△貨幣の額面単位の変更、△図案変更の作業に乗り出す一方、政府に建議したが、図案の変更だけが受け入れられた。

高額券の発行には、政府の承認や韓銀・金融通貨委員会の議決が必要とされる。しかし、金局長は「1万ウォン紙幣が初めて登場した73年に比べ、1人当たりの国民総所得(GNI)は35倍も増え、消費者物価も12倍以上急騰したが、紙幣の額面価格はそのまま」だとし「高額券の発行は額面単位の変更より急がれる課題」だと強調した。

韓銀は、高額券の発行が許可されれば、即時に人物肖像の選定や図案作業に乗り出し、2年後に5万ウォン紙幣・10万ウォン紙幣を発行できるものと見込んでいる。



news91@donga.com