
▲韓国の女子ゴルフはどうして強いのか〓一言で言って3拍子(精神力+努力+繊細な手の感覚)を揃えているからだ。ジュニア時代からの練習量は世界で最も多い。LPGA大会でも朝早くからゴルフ場に出て、日が暮れても練習しているのは韓国の選手だ。
ところで、どうして男子は駄目なのだろうか。スポーツは基本的な体力と身体能力が大事だが、韓国の男子は西洋人のそれと比べて確かに遅れをとっているが、女子はさほど違いがない。特にゴルフの特性から、箸の使いで鍛えられた繊細な手の感覚は大きな強みである。
▲「父親」の力〓米国で活躍している韓国の女子選手のほとんどは、父親がゴルフの師匠であり精神的な支えである。親の献身的な世話のおかげで、厳しい外国生活に耐えているのだ。
このため2年前、「ゴルフパパ騒ぎ(韓国選手の父親が試合途中、娘にコーチしていることと誤解された事件)」は不可欠なことだった。これは、韓国選手の活躍ぶりが嫉妬の対象になっている証拠でもある。
姜秀衍(カン・スヨン)は優勝が決まった後涙を流した。「両親がここに来ていたらよかったのに。この数年間苦労ばかりしていたのに、肝心の優勝の瞬間は見ていないんです」。
▲「コリアン・ロングラン」は続くのか〓今季、韓国人選手5人が上げた5勝(メジャー2勝を含めて)は、すべて初優勝である。米国に進出している韓国人選手は、みんなが優勝候補だ。1988年、具玉姫(ク・オクヒ)から始まった韓国選手のLPGAツアー優勝行進はこれからも続くことは明らかだ。
しかし、個人的なロングランの可能性はそれほど明るくはない。厳しいスランプに落ちている朴セリが代表的な例だ。専門家らは、「『ゴルフをする機械』には限界がある。スランプに落ちた時、抜け出ることが簡単じゃない」と述べ、勉強のことはまったく諦めていること同然の、国内ジュニアゴルフ教育の問題点を指摘している。
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