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水墨画が「現代」を身にまとう

Posted August. 16, 2005 03:09,   

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東アジア芸術の長年の伝統である水墨画を、どのように現代的に再解釈し、創造的に発展させるかを模索する大規模な展示が始まった。

ソウル市立美術館と中国広東省深セン市の深セン画院の主催で、ソウル市立美術館本館で先週開幕した「韓中現代水墨展」。水墨画といえば思い浮かぶ高踏的なイメージから脱皮して、現代的な生活条件や様相にマッチするように努力する両国の画家40人の作品が披露される大型企画展だ。伝統の受容と革新という共通の課題に取り組む韓中両国の水墨画壇の苦悩を垣間見ることができる。

中国深センは、香港との往来が頻繁で、近代化と開発が早くから進んだ地。中国の伝統的なテクニックよりも、西洋の思潮を受け入れたスタイルの変容や、イメージを強調した現代化で勝負をかけていることがうかがえる。

中国の現代水墨画は、20世紀初めに、水墨画の革新を唱えた一群の知識人と芸術家たちによって、本格的に始まった。高剣父、徐悲鴻、林風眠などの画家たちは、洋画の造形観念についての理解をもとに、水墨画の現代的な再解釈をつくりあげた。

1950年代以降は、日常生活を反映する時代性がにじみ出た作品が登場した。1980年代は、対外開放政策が始まって、変化した社会現実と新たに流入した文化の影響で、中国現代水墨画に大きな変革が訪れた。

董小明、黄一瀚、李華生、梁銓、劉子建、魏青吉、邵戈、石果、童中鎞、王川、王天徳、武芸、兪小剛、張浩、鄭強、周京新など、20人の作品が出品される。特に、黄一瀚の「中国新人類」という作品には、「韓流ブーム」を反映するかのように、韓国の新世代の歌手である文熙鑭(ムン・ヒジュン)の顔が描かれている。

韓国側からは、1960年代から1990年代まで、韓国現代水墨史の多様な地層を構成してきた画家20人の作品を大きく4つのタイプに分けて展示する。1950年代以降の水墨の現代化とアイデンティティの模索という歴史的過程の主要局面を通時的に見せる方法だ。

第1グループは、1960年代の韓国画で、抽象の領域を確立した徐世颼(ソ・セオク)、辛永常(シン・ヨンサン)、宋栄邦(ソン・ヨンバン)、鄭晫永(チョン・タクヨン)など、「墨林会」のメンバーたち。第2のグループは、1980年代に入って、水墨が持つ精神性に価値を置いて活発に展開した「水墨画運動」にかかわった画家たちで、宋壽南(ソン・スナム)、洪璹鎬(ホン・ソクチャン)、李迵良(イ・チョルリャン)、文鳳宣(ムン・ボンソン)がこれに該当する。3番目のグループは、宋秀鑅(ソン・スリョン)、金嬉瑛(キム・ヒヨン)、吳淑煥(オ・スクファン)、李鏜柱(イ・ミンジュ)、李恩淑(イ・ウンスク)、李鍾穆(イ・ジョンモク)、趙舜縞(チョ・スンホ)、趙桓(チョ・ファン)など、個々に水墨画中心の表現を地道に追求してきた画家たちで、4番目は、1990年代の若い画家中心に形成された「東風」の画家で、朴炳春(パク・ビョンチュン)、柳根澤(ユ・グンテク)、チョン・ジンヨンを挙げることができる。

17日午後6時、呉光洙(オ・グァンス)元国立現代美術館館長と、厳善𩝐・深セン画院副院長が、両国の現代水墨画の歴史と課題、展望に関して提案と討論をするセミナーが開かれる。

9月18日まで。02‐2124‐8800



angel@donga.com