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[オピニオン]有所作為

Posted July. 28, 2005 11:38,   

한국어

比喩は、自分が表現しようとする内容に実感をともなわせるための修辞テクニックだ。故事成語や四字熟語も比喩の有用な手段の一つである。中国は、毛沢東の「十六字戦法」が示すように、四字熟語によって統治や対外政策の核心を表現した。十六字戦法とは、「敵進我退、敵駐我撹、敵披我打、敵退我追」で、敵が進めば退き、敵が止まれば撹乱し、敵が疲れれば攻め、敵が退けば追撃する、ということだ。

◆中国の外交政策は、頳小平時代の「韜光養晦(才能を見せず時を待つ)」から、2003年の胡錦涛体制の発足とともに、「和平崛起(平和台頭)」に方向を転換した。「光を隠して、密かに力を養う」という実利主義によって経済的な力が蓄積されるや、「世界平和を支持して、大局的に発展する」と宣言したのだ。国際舞台で中国のポストが高まり、中国警戒論が頭をもたげるや、これを払拭するために平和追求を掲げたというのが学者たちの分析だ。

◆状況と時代の変化に従って、外交戦略が変わるのは当然のことだ。中国もその例外ではあるまい。しかし中国は、毛沢東以来、継続して一つの外交原則を守っている。「求同存異」がそれだ。意見の相違がある場合、ひとまず先送りして、意見が一致する分野から協力するという原則である。一国を志向する中国が、香港に対しては他の制度を認める「一国二制度」をとったのも、求同存異の原則によるものと見られる。

◆一昨日、中国北京で開幕した第4回6者協議で、中国の李肇星外交部長が、歓迎のあいさつを通じて、求同存異という言葉とともに持続的な交渉を強調したという。胡錦涛体制後、中国が強調してきた「有所作為」という言葉は聞かれなかった。必要な部分には積極的に介入して、自分の意志を貫徹するという新しい外交原則を、6者協議に適用することは難しいということか。残念だが、今回も北朝鮮核問題の終息を見ることは難しいような気がする。

宋大根(ソン・デグン)論説委員 dksong@donga.com