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[社説]6者協議、南北関係の岐路でもある

[社説]6者協議、南北関係の岐路でもある

Posted July. 25, 2005 03:04,   

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第4回6者協議が、明日から中国北京で開かれる。今会談は、南北関係においても岐路となる見通しだ。北朝鮮の労働新聞は昨日、今回の会談が「最後の決着の場」になるとし、「米国は誠実で真摯な態度を見せなければならない」と要求した。しかし、「誠実で真摯な」態度が求められるのは、他でもなく北朝鮮であることを自覚すべきである。

韓国政府は会談の成功に向けて、「北朝鮮が核を放棄すれば、電力200万kwを提供する」という内容の「重大提案」を出した。これは、「先に核放棄、後に補償」という原則と「凍結対補償の同時履行」の原則で平行線を辿った米朝間の立場の相違を折衷した結果である。北朝鮮がこれまでも拒否するなら、北朝鮮核問題の外交的解決の可能性はさらに遠くなる。米朝の葛藤は危険水位に突き進み、最近活発になった南北交流も、決定的な打撃を受ける恐れがある。

北朝鮮はこれまで、南北関係と核問題を結び付けないことを韓国に求めてきた。核問題は米国と交渉しながら、必要な支援は韓国から得るという狙いがある。22日の朝総連機関紙の『朝鮮新報』が、「重大提案は、核放棄の動機にはならない」と主張したことも、同じ脈絡である。しかし、これは状況を読み誤ったことによる虚しい希望にすぎない。北朝鮮が「重大提案」を拒否すれば、韓国ももはや経済協力を推進する名分を持ちがたい。

北朝鮮は、核の脅威で南北関係まで危険にさらす時、それに伴う不利益を考えなければならない。電力難・食糧難は続き、最近論議された白頭山(ペクトゥサン)開城(ケソン)観光は、成功の如何が不透明になるだろう。開城工業団地の将来も確約できなくなる。北朝鮮当局は、今年に入って住民たちに「苦難の行軍」を準備しろと言ったというが、今回もそのようにしのげるかは疑問だ。

北朝鮮が自ら今会談を「最後の決着の場」と言った以上、選択は明らかだ。核を放棄すれば、体制の安全と経済的活路を模索できる道が開かれるだろう。反対に、核保有を前提にした軍縮など無理な主張に固執すれば、北朝鮮の未来は保障されない。