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三星のプリンタ事業、新成長エンジンに浮上

三星のプリンタ事業、新成長エンジンに浮上

Posted July. 19, 2005 03:22,   

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「プリンタ事業が第2のエニーコール(anycall)神話を引き継ぐ」

三星(サムスン)電子のプリンター事業が高速度の成長を続け、新たな未来成長エンジンとして浮上している。

プリンタの世界市場規模は100兆ウォン前後。米国(HP)と日本(キャノン、エプソン)がこれをほぼ押さえてきたが、韓国勢としては唯一、三星電子がシェアを広げているという。それも携帯電話なみのスピードで成長しており、既存の強豪勢を脅かしている。

プリンタは、コンピュータ・ファイルをプリントアウトする単純作業から脱皮し、テレビ、携帯電話などと結びついた複合機器に進化している。既存の白黒プリンタはカラーレーザープリンタへ、高スピードで入れ替わっている。

●「お払い箱」から「成長エンジン」に

三星電子は、1983年からファクシミリとプリンタ事業を手がけ、1990年代半ばに独自のレーザープリンタ技術を開発した。

しかし、これを売り物にして海外輸出を試みたところ、えらい目にあった。米国や日本の企業との技術の開きが大きく、ブランドの認知度が相当に低かったためだ。

以後毎年売上げの7〜8%(製造業平均4%)を研究開発(R&D)につぎ込んで実力をはぐくみ、00年に改めて海外進出をはかった。結果は大成功だった。

独自ブランドの輸出量は00年の22万台から04年の220万台に増加し、白黒レーザープリンタは、昨年シェア11.6%で世界第2位に躍進した。

特に、将来的に高い成長率の見込まれるカラーレーザープリンタは、03年第4四半期(10〜12月)に0.7%にとどまっていたシェアを、今年の第1四半期(1〜3月)には4.7%に引き上げた。

三星電子の半導体技術をプリンタに適用し、製品のサイズを縮小し、性能アップを実現したことが功を奏した。

●「第2のエニーコール神話」づくり

英国系のCSFB証券は最近の報告書で「5年前、三星電子の携帯電話事業が今のように成功すると予想した人はほとんどいなかった。プリンタ事業は、今後5年間携帯電話なみの成長率を続け、新たな成長エンジンとして位置づけられるだろう」と分析した。

三星電子の携帯電話の世界シェアは、01年8%(売上げ7兆550億ウォン)から本年度15%(同18兆8700億ウォン)にのぼる見通しだ。プリンタは、同時期で3.7%(同6000億ウォン)から8.0%(同2兆ウォン)と、シェアを伸ばすものとみられる。

CSFBは、三星電子のプリンタ事業の営業利益率(営業利益を売上げで割ったもの)が5〜10%と、HP(16%)とキャノン(22%)に及ばないとはいえ、△独自ブランドの輸出増、△ロイヤリティー支払額減、△消耗品の販売比重増などに支えられ、利益率が2桁に高まるものと見込んでいる。

三星電子のプリンティング事業部のシン・ヒョンデ常務は「プリンタは販売した後、カートリッジなどの消耗品の買い替え需要がかなり大きく、利益率も高い。三星プリンタが全世界に急速に普及しており、これからは消耗品部門で大きな利益を上げるだろう」と説明した。



nirvana1@donga.com