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ヒル次官補、頻繁な中国訪問の理由

Posted July. 12, 2005 03:15,   

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米国のクリストファー・ヒル国務次官補(東アジア・太平洋担当)が9日、中国・北京で北朝鮮の金桂寛(キム・ゲグァン)外務次官と6者協議再開に合意した背景は何か。

米政府の消息筋は、「ヒル次官補の外交手腕とヘンリー・キッシンジャー前米国務長官の外郭支援」を挙げた。

同筋は11日、記者との電話インタビューで、「ヒル次官補はこの6ヵ月間、北朝鮮と熾烈な水面下の接触を行ない、会談復帰を促してきたようだ」と話した。

実際にヒル次官補は、今年になって北京を数回訪れた。2月17日には1日の日程で中国を突然訪問し、2ヵ月後の4月にも再び北京を訪れた。北朝鮮核問題の解決策に関する中国との意見交換や調整が表面的な理由だったが、北朝鮮との水面下の接触のためという意図もあった。

ヒル次官補は、自分の「北京ライン」を総動員した。北京駐在米大使館の情報員や個人的に緊密な関係がある人々が乗り出して、北京を行き交う北朝鮮の金外務次官のラインと接触を試みた。ただ、直接的な接触よりは中国をメッセンジャーとして活用し、中国と韓国を刺激しないように注意を払ったという。

同筋は、「この過程で、比較的活動半径が自由なヒル次官補側の人物が、北朝鮮を訪問したり、北京で北朝鮮大使館や北朝鮮から来た金外務次官側の人物らと接触した可能性も排除できない」と伝えた。

ヒル次官補のこのような行動は、彼が米政府内で全幅的な信任を受けているため可能だった。ヒル次官補側は、「ケリー前次官補のように(強硬派の威勢におされて、会談場で訓令だけを読むなど、上部の指示に)縛られない」と述べ、ヒル次官補の位置を北朝鮮側に強調したという。これによって北朝鮮も、ヒル次官補を「実力者」と認識するようになったもようだ。

一方、キッシンジャー氏は、政府外郭でヒル次官補を支援したとされる。現実外交を重視する氏は、米高官たちにひとまず「北朝鮮との対話」による解決を模索するように強調した。米国の外交安保分野に布陣しているキッシンジャー氏の過去の部下や弟子なども、これを後押しした。

キッシンジャー氏は先月、米朝がニューヨーク・チャンネルを通じて接触する際、デトラニ対北交渉大使とともに、北朝鮮国連代表部の関係者たちのための晩餐を準備した。



credo@donga.com