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[社説]6者協議、実質的な進展を引き出すべきだ

[社説]6者協議、実質的な進展を引き出すべきだ

Posted July. 11, 2005 03:20,   

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北朝鮮核問題を論議するための第4回6者協議が今月末に開かれることは、幸いであり歓迎すべきことだ。米国と中国の根気ある対北朝鮮圧力と説得、韓国の経済支援の約束などが、北朝鮮をひとまず会談テーブルにつかせることに成功したようだ。北朝鮮も「瀬戸際戦術」の限界を感じたのだろう。

今重要なことは、会談でどれだけ実質的な成果が引き出せるかにある。米政府内では、「今回も進展がなければ、我々は他の計画に進む」という発言が出ているという。外交的努力をあきらめる可能性もあるという意味だ。北朝鮮はこの点を肝に銘じなければならない。

北朝鮮外務省報道官は昨日、「韓半島の非核化を実現するために最善をつくす」ことを表明した。ならば、保有していると自ら宣言した核兵器と核物質を廃棄して、これに相応する経済支援と体制安全を求めることが道理である。「すでに核保有国になったのだから、6者協議を軍縮会談に切り替えるべきだ」という主張を繰り返すなら、会談はしてもしなくても同じである。いかなる場合でも、保有しているという核兵器と今論議されている核計画を別にして扱ってはならない。

米国は昨年の第3回協議で、北朝鮮の核凍結と補償を一つにくくった「6月構想」を提案した。これに韓国も、いわゆる「重大提案」という対北支援策を追加で出した。ならば、これらの提案をめぐって「実事求是(事実に基づいて真理を探究する)」の姿勢で具体的な交渉をしなければならない。韓米両国は、北朝鮮が議論を避けたり、引き伸ばそうとする場合は受け入れないという断固たる姿勢を示さなければならない。

ソウルでは、一昨日から北朝鮮へのコメ支援などを話し合う南北経済協力推進委員会が開かれている。6者協議再開の知らせで、会議場のムードはかなり鼓舞されたという。そうであればあるほど、慎重でなければならない。6者協議は遅々として進まないが、対北経済協力が過度に進む姿を見せることは、韓米協力のためにも望ましくない。些細なことでも協力にひびが入っているように見え、その逆作用が想像以上に大きくなった前例がある。いま重要なことは、「民族協力」以前に核問題を解決することだ、ということを忘れてはならない。