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上位グループの大学、日々狭き門

Posted July. 05, 2005 02:30,   

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全南(チョンナム)大と麗水(ヨス)大が統合されるなど、10の国立大が5校に統廃合され、私立大10校余も同一財団傘下の専門大(短大)の定員を大幅に削減吸収するなど、構造再編に乗り出した。また、高麗(コリョ)大・延世(ヨンセ)大・慶煕(キョンヒ)大など首都圏の主要大学7校が07年まで、入学定員をさらに3170人(現在より10%減)削減する計画であることから、上位グループ大学入学をめぐる入試競争はさらに激化する見込みだ。

▲国立大の統廃合〓教育人的資源部(教育部)は4日、特性化に向けた大学構造改革財政支援事業の申請を受け付けたところ、38の大学が特性化計画書を提出したと伝えた。教育部は2004学年度をベースに、大学入試の定員を2007学年度までに10%以上削減する大学に対してのみ、財政支援事業の支援対象になれる資格を与えた。

教育部は申請大学を対象に、統合の可能性・構造改革の内容を評価し、8月まで800億ウォン(約80億円)を分配する計画だ。釜山(プサン)大は密陽(ミルヤン)大キャンパスに、以前の農大中心のインフラを活用し、ナノ技術(NT)、バイオ工学技術(BT)の分野を再配置する計画だ。

江原(カンウォン)大は三陟(サムチョック)大と統合し、地域産業に結びつけた防災建設・観光レジャー・デザインなどで、三陟大キャンパスを特性化する。慶北(キョンブック)大は、大邱(テグ)キャンパスでは情報技術(IT)、BTなど新技術の人材を養成し、尚州(サンジュ)大キャンパスでは福祉分野の中堅人材を養成することに力を注ぐとしている。

全南大は、光州(クァンジュ)キャンパスをファイバー(光)産業・情報家電・輸送機械中心に育成し、麗水(ヨス)大キャンパスは、水産海洋・国際物流を中心に特性化する計画だ。10の国立大はペアを組んで学部の入学定員を2006学年度に2780人(11.3%)減らし、総長4人、学長1人など行政組織と単科大5ヵ所、学部26ヵ所を廃止する計画だ。

▲私立大もダウンサイジング(軽量化)〓高麗大が398人、延世大が393人を2年にわたって減らすのをはじめ、慶煕大620人、漢陽(ハンヤン)大564人、成均館(ソンギュングァン)大400人、梨花(イファ)女子大396人、仁荷(インハ)大399人など、総計3170人の入学定員が2007年までに削減される。

教育部は、主要大学が定員を大幅に減らしてこそ構造再編の効果が高まるとみて、「軽量化」を強く求めている。高麗大が、高麗大併設の保健大を統合するなど、およそ10の大学が同一法人の専門大の定員を60%まで減らし、吸収・統合を進めている。

▲上位グループ大学の競走が激化〓ソウル大を除く最も優秀な大学が、定員の10%にあたる3170人も削減することによって、上位グループ学生の入学競争はそれだけ激しくなる見込みだ。同程度の削減規模だと、中級規模の総合大学校1校にあたり、大きな影響を及ぼすものとみられる。第1学期の随時募集で定員の10%を選ぶ大学が、第1学期の随時募集を実施しないのと同然の効果だ。

今年、高麗大と延世大に入学した新入生が7879人だったことから、800人に近い受験生が、下方修正して他校に志願しなければならなくなる「ドミノ現象」が見込まれる。教育部関係者は「大学の構造再編には、大学の規模を減らす側面もあるが、優秀な人材を各大学にまんべんなく分配する効果もある」と話した。

予備校の大成(テソン)学院・李永徳(イ・ヨントク)評価室長は「一時、ソウル大の定員が5100人だったが3260人まで減った。高麗大・延世大まで大幅な削減を行えば、上位大学の入学競争は激しくなるだろう」とし、「80年代の大学卒業定員制で、入学定員が急増したのとは正反対の現象があらわれるだろう」と説明した。

入試専門家らは、今月13日から願書の受け付けがスタートする第1学期の随時募集から、積極的に志願し合格の可能性を高めなければならないと助言した。予備校の中央学院・金泳日(キム・ヨンイル)院長は「定時募集の競争が激化しつつあるため、1、2学期の随時に積極的に志願すべきだ。論述と深層面接がさらに重要になってくるだろう」と話した。



李寅𨩱 inchul@donga.com