Go to contents

「従業員が主人」現代ハイスコ

Posted July. 04, 2005 03:13,   

한국어

●労働者たちの「挑戦」

現代(ヒョンデ)ハイスコ蔚山(ウルサン)工場は、今年1月から協力会社の相手先商標製品生産(OEM)方式の納品で運営されている。蔚山工場には11の協力会社があるが、すべて昨年まで現代ハイスコで働いていた労働者が株主として参加し作った会社だ。

現代ハイスコは昨年、競争力強化のためにアウトソーシングを決定した。職員たちが退職金を投資して新しい会社を作れば、その会社から完製品を注文することにした。投資金は既存設備を購入するために使用され、足りない部分は現代ハイスコが作業場と設備を貸与する方式で助けた。

「新しい会社」の、管理経験が足りない点を助けるために、原資材購入および作業計画なども、現代ハイスコが代わりに引き受けることにした。

職場をやめなければならない職員たちの動揺は小さくなかった。結局340人の職員のうち120人がリストラを選択し、他の職員たちは新しくできた現代ハイスコ唐津(タンジン)工場に職場を移した。

現代パイプの金秉璇(キム・ビョンソン)代表は、「会社を離れるのは不安だったが、新しい会社では定年退職なしに働けるという点が魅力的だった。なによりも、生産量を超過すれば、職員たちに戻ってくる分も多くなった」と話した。

●会社は先端技術に集中

職員が「主人」になった後、会社の生産性は目に見えてよくなった。昨年に比べて10〜25%少ない人員が投入されたが、生産量には大きな差がない。

現代ハイスコ側が超過生産分に対する代金支給を約束したことで、目標生産量を昨年に比べて増量して策定した。

蔚山工場時代約80人が働いていたパイプ生産ラインには、現在55人が働く。このうち17人を除く残りの職員たちがみな新入社員である点を考慮すれば、生産性はさらに向上するものと金代表は見通した。

労組との緊張関係から解放された現代ハイスコは、先端技術の開発に力量を集中できるようになった。鋼管工場で生産したパイプをすぐに隣の工場で再加工した後、現代起亜(キア)自動車に納品している。

現代ハイスコの朴淳保(パク・スンボ)常務は、「人件費の代わりに用役費を支払うことになるため、すぐには支出に変化がないが、長期的には6%内外の賃金引上げ分を毎年節約することができる」とし、「計画的かつ安定的な資金運用が可能になったため、研究開発に集中投資して、高付加価値の製品を生産する計画だ」と語る。



朱性元 swon@donga.com