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[オピニオン]第3のフェミニズム

Posted June. 22, 2005 06:00,   

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「女性学が結婚とセックスについて女子大生に間違った教えをしている」。フェミニストが驚愕してもおかしくない、こうした主張を提起したのは男性ではなく、また別のフェミニストグループだった。独立女性フォーラム(IWF)という米国の自由主義女性団体が、大学で使っている女性学の教材を分析した結果、「キャリアを持つことのみが女性の成功であり、結婚と家族を家父長的な拘束と思い込ませる」という報告書を、今年度初めにまとめたのだ。フェミニズムの多様化と言えようか。

◆フェミニズムにも流れがある。20世紀前後、西欧の女性参政権闘争が最初の流れだとすれば、1960、70年代の第2の流れは、全ての抑圧からの開放を追い求める男女平等運動に集約される。1980年代に入って、協同や直感、親密性など「女性的価値」に注目する女性学理論が脚光を浴びた。おかげで、女性の意識と地位は高くなったが、フェミニズムはやや過激になった。「ポルノは女性を服従させるための社会的兵器」というふうだった。大学で女性学を教える教授の中には、そのとき勉強した世代が少なくない。

◆「男がどうして敵なのか。女性が好むのに」と主張しながら登場したグループが1990年代の米国自由主義のフェミニストたちだ。わが国にはあまり紹介されていないが、個人の選択と責任、市場経済を重視するIWFは、既存のフェミニズムを左派的だと見ている。人が見るには彼らが右派的なのは当たり前なことだ。西欧中心を批判する見方も出た。もはや人種、国籍、階級、宗教、性的アイデンティティによって見方も多様で、政治、経済、環境、戦争、文化などの分野においても第3のフェミニズムが展開されている。

◆ソウルで開かれている第9回世界女性学大会のテーマも平和と反戦、世界化、女性主義のリーダーシップなど多様だ。大会を主催した韓国女性学会と梨花(イファ)女子大学は、わが国に初めて女性学を導入したのはもちろん、両性平等の制度的枠組みを構築する上で大きな役割を果たしたものと評価される。韓国の男女平等成就度は、世界58カ国のうち54位だ。どの流れに乗ろうと、女性個人、そしてフェミニズムが進むべき道はまだ遠い。

金順徳(キム・スンドク)論説委員 yuri@donga.com