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文化界に「体の反乱」 ダイエット宗教に対抗

文化界に「体の反乱」 ダイエット宗教に対抗

Posted June. 11, 2005 06:47,   

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「モムチァン(「ナイスボディー」を意味する流行語)」に対する熱望と「ダイエット」が宗教のようになっているこの時代に「チュルサンドラ(太っている女性コメディアンの役名)」の叫びは、新鮮さを超えて痛快さまで与えてくれる。一言で「体」を話題にした発想の転換だ。

最近登場する「デブ」のキャラクターはチュルサンドラだけでない。KBS2TVのコメディー番組『爆笑クラブ』の人気コーナー「Xファイル—痩せている人間に関する研究」は、痩せている人間が絶滅しデブが主流になっている2222年の仮想社会を想定して、痩せている人間たちを多様な方法でからかう。コメディアンのユ・ミンサンが、太っている体に医者のガウンを着て出て、「ヘッバン(冷凍ご飯の商品名)」を指しながら、「(21世紀の痩せている人間たちは)どうして、こういうふうに一匙分ずつ包装をしたのでしょうか」と聞く。

従来、デブのキャラクターは自己嫌悪と虐待が主流だったことに対して、逆に太っているのが正常で痩せているのがむしろ正常でないと堂々と主張するわけだ。

「太っている」のがかえって「実力」を強調する要素につながったりもする。4人組の女性グループ「ビックママ」が代表的な例。最近、2枚目のアルバムを発表した「ビックママ」は、太っているイメージを売り物にして、体つきではなく「実力」で勝負するというマーケティング戦略で成功した。

「体の反乱」はすでにマスメディアを越えて、堂々とした文化コードとして位置づけられ始めている。今年4月、ソウル江南区三成洞(カンナムグ・サムソンドン)にあるテキスタイルセンターのイベントホールでは、身体サイズ「88」以上の女性が参加した「ビックウィーミン(Big Women)ファッションショー」が開かれた。ホームショッピングではデブ専門モデルが猛活躍している。

芸術家らはさらに一歩進んで、「ありのままの体を愛そう」という人文学的なキャッチフレーズを掲げて、体をカンバスにした多様な作品を披露する。7月3日まで鍾路区新門路(シンムンロ)ソンゴク美術館で開かれる「アジア—女性—セクシュアリティ」展にも、体をテーマにしたアジアの女性作家の様々な作品が展示される。

サビナ美術館の李ミョンオク館長は、「かつて芸術家の体のパフォーマンスは『売れない作品を作ろう』という、美術の商業性に対する抵抗のレベルだったが、最近矢継ぎ早に出されている様々な体の作業は、さらに多様なメッセージを投げかけている」と分析した。

リサーチ会社に勤める金ヘヨン氏(25、ソウル東大門区祭基洞)は、「豊満な体は豊かさと多産の象徴だ。デブ女教祖の『チュルサンドラ』が『自然分娩と母乳授乳』を呪文のように唱えているが、痩せている体に対する強迫観念から脱皮して、元気な母性に復帰しようという警告に聞こえた」と話した。

文化界で起きているこのような「体の反乱」は、はたして主流に浮上することができるだろうか。

金鍾曄(キム・ジョンヨプ)ハンシン大学社会学教授は、「社会の主流の談義はけっして声を高めて主張しないものだ。太っている人が痩せている人を風刺するという設定自体、すでに痩せているのが社会の主流になっていることを裏付けている。痩せている体に対する大衆の熱望は『体の反乱』と両立しながら、むしろさらに強化されるだろう」と語った。