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[オピニオン]先生と相撲選手

Posted June. 11, 2005 06:24,   

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学校の教師と相撲選手の共通点を知っていますか。変わり者で有名な米シカゴ大学のスチーブン・レビト教授が『変わり者経済学(Freakonomics)』で投げかけた質問だ。著者の名声と学者的良心を信じるなら「彼らも不正行為をする」という答を信じるしかない。教師の授業能力を厳しく評価・補償するシカゴの公立学校では、1年に5%程度の成績操作が行われ、やっぱり厳しい規律で有名な相撲でも、選手同士で操作して試合をするというのだ。人を動かす力、インセンティブのためだ。

◆米ニューヨーク市の公立小中高校の生徒たちの数学と読み取り能力が、15年ぶりに驚くほど伸びるや「学力増進政策反対派」たちが疑問の声を高めたのも、このような情況からだ。教師たちが勉強のできない子供たちを学力考査から外したのではないか。勉強は教えず試験の準備だけさせたという話も出ている。民主党の市長候補をはじめ、主に進歩的教育観を持った彼らは、マイケル・ブルンバーグ市長が選挙運動用の結果を出したのではないかとも言った。

◆ニューヨークタイムズ紙が「教育市長のための褒め言葉」という社説を通じて、ブルンバーグ市長に軍配を上げた。3年前に公教育の改革を公約して当選した後、留年制度、教師訓練、土曜補充クラスのような政策を打ち出したのが正しかったという論評だ。来年からは教師が生徒個々人の学力をどれほど引き上げたかまで評価する計画だ。教員労組も反対しない。もう「適当な」学力だけでは就職も、中産層の生活も難しい時代になったということにみんな共感している雰囲気だ。

◆我が国では教師評価制をめぐる葛藤が続いている。政府は同僚の教師同士だけで評価する後退した修正案を出しており、全国教職員労働組合は政府と交渉するとしながらも、25日評価制の中断を要求する大規模集会を開く予定だ。学生も教師も、インセンティブがあった方がよく動く。学生評価を魔法の杖のように振り回しながら、自らは評価を受けることを拒否する教師たちを、子供達はどう見ているのだろうか…。

金順徳(キム・スンドク)論説委員yuri@donga.com