Go to contents

[社説]「レイムダック」煽り、「刷新」妨げる政府・与党

[社説]「レイムダック」煽り、「刷新」妨げる政府・与党

Posted June. 11, 2005 06:23,   

한국어

大統領がレイムダック(政権基盤の弱体化)に陥れば、国政と民生は直ちに打撃を受ける。国家首班としての命令が守られず、外交すらまともにできない。政権勢力ならば、このような状況が来ないように苦悩し、対策づくりに全力を傾けなければならないが、最近の姿は正反対だ。党・政・大統領府の歩調が合わず、「お前のせいだ」と攻防に熱をあげている。心を一つにして「国政刷新」の競争をしてもいいところだが、皆が「国政無力化」競争に乗り出した格好だ。

李海瓚(イ・ヘチャン)首相の姿勢から指摘しなければならない。盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領に対する支持率が再び30%台に落ち、ヨルリン・ウリ党の支持率が10%台に墜落したのは、「実力者首相」と言われ、大統領の信任の下で働いてきた李首相の責任が誰よりも大きい。それにもかかわらず、国会では「国政運営には何の問題もない」と大口をたたき、首相らしからぬ言行で野党議員を刺激し、政局だけを混乱させている。自分の「賊反荷杖(盗人猛々しいこと)」的な姿勢が国民の目には傲慢と映り、支持率急落の悪循環につながっていることが自覚できていない。

ウリ党の指導部は、さらにひどい。レイムダックを阻止しようと努力するどころか、これを煽っている。全党大会で選ばれた常任中央委員ともあろう人物が、「党は死亡直前の重症患者だ」と言って、まるで他人事のように話したり、「むしろ党を全焼させて、また作り直したい心情だ」と述べてにわかに辞表を投げつけた。一部では、民主党との統合だけが生き残りの道だと言って、いわゆる改革グループでは統合はだめだと対立する。そうかと思えばまた一方では、突如高建(コ・ゴン)前首相を中心にした政界再編の可能性を提起する。一言でいえば支離滅裂な状況だが、党議長のリーダーシップは見えない。

大統領府も短見、単線の政策で、不動産対策から教育問題に至るまで混乱を呼んできたことへの反省と、それに伴う刷新の努力が見られない。大統領側近の越権疑惑、不適切な行動などが総体的難局の直接的なきっかけになったにもかかわらず、大統領の顔色だけをうかがっている。

党・内閣・大統領府の無能さと、歩調の合わない行進を見守る国民は、もどかしさを禁じえない。国政の失敗と無能さに対する自省の上で、画期的な刷新が実現しなければならない。レームダックの尚早な加速化は、国家的な不幸である。