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[オピニオン]李舜臣将軍の「残りの船12隻」

[オピニオン]李舜臣将軍の「残りの船12隻」

Posted June. 10, 2005 06:40,   

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「政策企画委の12の国政課題委員会は、李舜臣(イ・スンシン)将軍の残った船12隻のようだ」。これは、李廷雨(イ・ジョンウ)大統領諮問政策企画委員長が繰り返してきた言葉だ。国政が絡まり、塞がっても12の委員会の課題は貫いていくという「悲壮な」覚悟であるようだ。しかし、大統領府の権力の座に就き「孤独な将軍」李舜臣を引き合いに出すことは理解しがたい。

◆李舜臣は元々海戦の専門家ではなかった。では、どのようにして連戦連勝の神話を生み出すことができたのだろうか。何より南海岸の水路と潮流に精通した現場の専門家を完璧に活用した点があげられる。地元水軍の老練な経験に基づき実戦戦略を立てて勝利することができた。参加型政府は専門家たちの知恵を借りて、国政の試行錯誤を減らそうとする努力をどれほどしただろうか。「コード」を中心に結束したアマチュア同士の「私たちが知って信じることが究極」という独り善がりに陥って、「無駄な戦闘」を繰り広げただけではないだろうか。

◆李舜臣が復権してから、「残った船12隻」で遂に制海権を掌握する過程はまさにドラマだ。さらに宣祖(朝鮮王朝第14代の王)の誤解と牽制の中で寂しい闘いで国を救った。しかし、今の政府は寂しいものではなかった。大統領選挙の勝利で夢とビジョンを打ち出すことができる政権を握っていた。国会の議席数のせいにもできない。弾劾の向かい風で過半議席まで作ってあげた国民がいないか。

◆李舜臣の勝戦には亀甲船・韓船の材質や構造も一役買った。日本の船を「突っ込み」で壊すためにクヌギ、クスノキを先端部分に使って、松の木もたくさん使った。海水に腐食される金釘の代わりに木釘を使った船がもっと強かった。このような優れた「科学性」と李舜臣特有の戦略、統率力、精神力が一つになって英国や日本からも尊敬される英雄が誕生したのだ。李舜臣は、現政府の政治家たちの軽い言葉のミス、誤解を招く造語などや、また、下手な実験と危なげなアクロバットを続ける現政府の12の委員会が、自分の残った船12隻と比較されることに対して、どう思うだろうか。

金忠植(キム・チュンシク)論説委員 skim@donga.com