Go to contents

[社説]6月11日の盧大統領と韓国の将来

[社説]6月11日の盧大統領と韓国の将来

Posted June. 08, 2005 06:35,   

한국어

韓米首脳会談が3日後に迫った。潘基文(バン・ギムン)外交通商部長官は、「この10年間行われた韓米首脳会談のうち、最も重要な会談になるだろう」と述べた。両国の首脳が北朝鮮の核問題の解決策をめぐって意見を共にし、韓米同盟も正常に修復されるかどうかがこの会談で決められるという意味として受け止められる。良い結果を期待したい。

相対的に盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の肩がもっと重いだろう。就任後、一貫して北朝鮮の善意を想定して、「北朝鮮の核問題を6者協議を通じて解決でき、また解決しなければならない」と述べてきたが、一向に進展がないからだ。北朝鮮の核問題の国連安全保障理事会への回付可能性が米政権内で公然と取り上げられている状況で、盧大統領ははたしてどういった立場を取るのだろうか。

米ニューヨーク・タイムズ紙は、「盧大統領が新しい対北朝鮮誘引策を提示するだろう」と報道した。韓国政府の当局者はこれを否認したが、「今回の会談で北朝鮮に(6者協議への復帰)機会を与えるが、最後の機会になるだろう」と述べて、誘引策が事実上最後の機会になることを明確に示した。

それならば、盧大統領は誘引策が成功できるよう韓米協力に最善を尽くさなければならないだろう。誘引策が失敗する場合に予想される米国の対北措置に足並みを揃えるかどうかを、明確に示せということだ。「アメ」が失敗すれば、「ムチ」をどういった頻度と強度で使うかを、ブッシュ米大統領と合意しろという話だ。

これは、特に新しい内容でもない。2人の首脳は03年5月、初の会談の時も、「韓半島の平和と安定に対する脅威が増大する場合、追加的な措置を検討する」ことで合意した。北朝鮮の核問題が解決されなければ、外交的な手段のほかに別の措置も考慮できるというのを打ち出したのだ。

韓米首脳会談が差し迫っている中、北朝鮮が6者協議への復帰可能性を暗示したという外信の報道も出ている。北朝鮮が本当に考えを変えたものなのか、でなければ、今回の首脳会談をきっかけにさらに厳しくなる韓米両国の圧力を一時的に逃れるためのジェスチャーに過ぎないのかは、明確ではない。

どの場合であれ、しっかりした韓米協力のみが北朝鮮を会談のテーブルに引き出して、核を放棄させることができる。盧大統領は、この枠組みから外れてはならない。もし「顔を赤くする」ようなことがあっても我慢して、北朝鮮の核問題の早期解決をこれを通じた韓米関係の正常化に力を入れなければならない。この会談に韓国の将来がかかっている。