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弦楽器を持った医師たち

Posted June. 08, 2005 06:38,   

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歯科、眼科、成形外科の開業医と寄生虫学の教授。4人の意思が一つのチームを作った。ガウンの代わりに燕尾服を着て、メスの代わりに弓(bow)を持つ。楽譜が彼らの教範だ。12日午後3時、ソウルの司諌洞(サガンドン)にある錦湖(クムホ)リサイタル・ホールで初のコンサート「インサ」を開く弦楽4重奏団「ドクターズ・カルテット」。

●1980年代、医大オーケストラでの出会い

「80年代後半までにしても、アマチュアオーケストラの活動は、医大生が引っ張っていったんです。当時、各パートで中心的に活動したメンバーたちがここまで来たんです」(李インシクさん=40、第2バイオリン、明洞「明るい世の中眼科」院長)

李さんとビオラを担当したチン・フンさん(40、ビオラ、「BK成形外科」共同院長)が先に延世(ヨンセ)大学医学部のオーケストラで会った。歯科大連合オーケストラである「デンタルオーケストラ」と交流しながら、ソウル大歯科大オーケストラ楽長を勤めた李ゴンイルさん(41、第1バイオリン、「イン歯科」院長)とも知り合った。

90年代に入り、インターン、レジデント生活などで目がまわるほど忙しかったが、だんだん生活の安定を取り戻して、また楽器を演奏した。「『ベテランどうしで集まってみるのはどうだ』という周りの助言によって、私どもより年は上だが、医大オーケストラ団員の間ではチェロパートの『至尊』で通じた龍泰淳(ヨン・テスン、47、延世大寄生虫学校室)教授を迎え入れたんです」。(チン・フン)

このようにして、2002年に「ドクターズ・カルテット」が誕生した。

●医師と楽器は最高の相性?

「最初から公開コンサートを考えたのではありません。レパートリーが増えれば一度やってみようということだったが、忙しい生活のなかでたまに集まるために『目標があった方がまともに練習できる』という気がしたんです」(李ゴンイル)

国内公演場の客席を満たす固定ファンのうち、多くは直接楽器を演奏する医師たちだ。80年代まで国内のアマチュアオーケストラ活動を導いたのも、各大学の医学部学生たちのオーケストラだった。どうして医師と楽器は親しいのだろうか。

「医師の日常は気が抜けられないストレスの連続です。じっとして、ぼうっとしていれば解消できないんです。どこかに集中をして解消しなければならないです」。李インシク院長の解釈にチン・フン院長が付け加えた。

「医師たちには目標を決めては必ずや達成する『一途な』傾向があります。ずっと技術的な目標を与えるのに楽器演奏は持ってこいです。ゴルフをすることもできますが」(笑い)

●「うちこみの演奏、披露します」

今度のコンサートで4人はグリーグ弦楽4重奏G短調、ベートーベン弦楽4重奏2番「挨拶」、ドボルザーク弦楽4重奏12番「アメリカン」を演奏する。プロ演奏家たちも簡単に取り上げない正統レパートリーだ。

「これからは小品中心の易しいレパートリーも入れるつもりです。ただ、始めだけは本当に真剣にするつもりです。私たちがお見せしようとする作業がこのようなものだという意味で、コンサートのタイトルも『挨拶』にしました」(龍泰淳)

目標は「老医師」という話を聞くまで、引き続き集まって音楽の秘密に限りなく溺れることだ。

「コンサートに行ってみても分かると思いますが、プロでも、惰性に溺れて演奏することと、真剣にうちこむ演奏とは違うんですよ。議了が完璧ではないが、私たちはいつも『うちこみの演奏』を聞かせるつもりです。自信を持ってます」。4人は口をそろえて言った。招待券を持たない観客は先着順での入場可能だ。問い合わせは02—720—5114。



劉潤鐘 gustav@donga.com