Go to contents

[社説]平壌祭典に執着するな

Posted June. 03, 2005 06:39,   

한국어

北朝鮮が6・15共同宣言5周年記念平壌(ピョンヤン)祭典に参加する南韓側の北朝鮮訪問団の規模を大幅に縮小するようにと、一方的に通報してきた。政府代表団は70人から30人へ、民間代表団は615人から190人へそれぞれ減らしてほしいということだ。

これは明白な合意事項の違反だ。政府は北側に釈明を要求し、納得できる説明がない場合、訪朝そのものを見直さなければならない。

北朝鮮側は訪朝団の規模の縮小の根拠として、「米国の対北朝鮮圧迫により新たな難関が造成されたため」としているが、理屈に合わない。

北朝鮮がともすれば打ち出してきた「民族共助」の主張に真正性があるならば、こうしたときこそ南側で一人でも多く平壌祭典に参加するのが筋ではなかろうか。結局、北朝鮮側は今回の行事も対南宣伝手段として活用していることを自ら露にした。

政府は北朝鮮側の通告に困惑しているというから、これもまた納得できない。どうして困惑しているのか。訪朝団の数が減って誰かは行って、誰かは行けなくなったから戸惑っているのか。北朝鮮側が約束を違反したので、その責任を取ってもらって行かなければよいのではないか。

どうせ平壌祭典は「民族共助」という名分の下で、南韓を引き入れて米国の核放棄圧力に立ち向かう姿を見せるための行事だ。そうした行事に参加してあげることだけでも、感謝すべきなのは北朝鮮側である。

ただでさえ、「先月、南北次官級会談で肥料20万トンの提供と政府代表団の平壌祭典参加を対等交換した」という批判が相次いでいる。だとすれば、ついでに「訪朝不可」の断固たる態度を見せるのも真の南北関係の改善のため決して悪くない。

平壌祭典に政府代表団を派遣することそのものが、リスク負担も大きかった。行事の期間中、突発的な言行があれば、数日後の長官級会談にすぐ影響しかねない。

北朝鮮の核問題は、解決の兆しも見えていないのに、韓米共助より南北共助のみに神経を使っているという指摘も多い。いま重要なのは平壌祭典ではなく長官級会談を着実に準備することだ。