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韓日歴史共同研究、「共同の理解」見出せないまま研究修了

韓日歴史共同研究、「共同の理解」見出せないまま研究修了

Posted June. 01, 2005 06:36,   

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韓日歴史共同研究委員会は、古代史、中世史、近現代史の3つの分化委員会に分かれて、韓国のソウル、扶餘(プヨ)、江陵(カンルン)、晋州(チンジュ)、日本の福岡や奈良などを行き来しながら討議を重ねた。韓国側では研究委員のほか、別途の研究協力者91人が参加して、韓日関係史のうち103の細部テーマを独自に選定して研究を進める熱意を見せた。

しかし、歴史共同研究に臨む韓日の立場はお互いに違っていた。韓国は同研究を通じて日本の歴史歪曲を防ぎ、両国の共同教科書の執筆にまで発展させていく考えだったが、日本側は歴史歪曲の波紋を抑えようとする意図が強かった。

これは歴史研究の過程にはもちろんのこと、結果にまで影響を与えた。韓国側は委員会の実効性を高めるため、政府関係者の参加を主張したが、日本側の反対でならなかった。

日本軍慰安婦、歴史歪曲などの主な懸案が研究テーマに含まれず、共同研究の結果が歴史教科書に反映されていないのもこれと無関係ではない。日本側は単一の国定歴史教科書を使っている韓国とは違って、一定の政府基準を通った多様な民間教科書を採択している自国の教科書制度を理由に、共同研究の結果の教科書への反映に反対した。

これに対して、委員会で韓国側総幹事を務めているチョ・グァン高麗(コリョ)大学教授は31日、研究結果を発表する場で、「似たような歴史問題を経験したドイツとフランスも1970年代以後30年間の共同研究を通じて、共同の教科書を使う段階に至った」とし、理解を求めた。

委員会がまとめたA4用紙2000ページ以上の最終報告書は、両国の歴史学者の認識を化学的に融合した成果ではなく、それぞれの主張を並列的に並べたものに止まった。

政府と委員会は最終報告書を6月中に本の形にして全国の図書館などに配布し、歴史教科書編集のときに参考にする方針だ。

韓国政府は今月20日に行われる韓日首脳会談で、第2期歴史共同研究の発足を公式発表する方策を進めている。



尹鍾求 朴炯準 jkmas@donga.com lovesong@donga.com