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[オピニオン]長文病

Posted May. 26, 2005 03:23,   

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裁判所の判決文の特色の一つは、文章が長いということだ。「原告の訴訟代理人は…という判決を要請しており、その請求の原因として…と陳述して、被告の答弁に対して…と話し、その立証として…」という式だ。多くの意味を一つの文章に盛り込む一文一段落の文章が読む人を紛らわしくする。漢文スタイルの難しい表現もたくさん登場する。「欠缺(落とした)」「慰藉(慰めて助ける)」「騙取(騙し取る)」等々だ。

◆難しくて長い文章は検察も例外ではない。検事が作成する令状や公訴状も判決文とそれほど変わらない。検察は12.12クーデターの疑いで1995年12月に全斗煥(チョン・ドゥファン)、盧泰愚(ノ・テウ)被告を起訴しながら公訴状を一つの文章で作成した。なんと6700字余り、200字原稿紙34枚分量だ。「違法と言えることから、破棄を兔れることができないと言えよう」のような伸ばす文章をおいて長文病という話が出るほどだ。

◆最近、ロシアでは「ユコス判決文」が話題だと言う。内容よりも長さが関心事だ。2003年に脱税の疑いで、いきなり拘束された石油会社ユコスのミハイル・ホドルコフスキー前会長に対する宣告公判で、裁判府が10日目1日2〜6時間、判決文だけ読んでいるというのだ。判決文が1000ページを超えるのに加えて規定上、宣告の前に判決文全文を朗読するようになっていて宣告公判がいつ終わるかも知れないというのだ。

◆ホドルコフスキーの前会長は1996年国営石油会社だったユコスを引き受けて、世界的な石油企業に成長させた。ひととき40歳以下では世界最高の富豪という話を聞いており、2003年大統領選挙を控えてからは、ウラジーミル・プーチン大統領の力強い政治的ライバルに浮上した。クレムリン宮殿が「ひどい目に合わせる対象」という噂も出回った。それに対する裁判もこのような事情と無縁ではないという分析だ。彼の支持者たちを疲れさせるために裁判を引きずっているというのだ。東西古今を問わず、裁判の独立は容易なことではないようだ。

宋大根(ソン・デグン)論説委員dksong@donga.com