「韓国社会の保守と進歩は虚構だ」
「中道」理念と「先進化」を旗印に掲げた新知識人運動が胎動している。経済正義実践市民連合（経実連）の初期メンバーである徐京錫（ソ・ギョンソク）牧師と李珏範（イ・カクボム）韓国情報通信大学教授、権泰逷（クォン・テジュン）ソウル大学名誉教授らが中心になって、来月１３日に発足する「先進化政策運動」だ。
１７日に会った徐牧師と李教授の話から運動の実体と方向を探る。
——「先進化」を掲げたが…。
「進歩と保守の争いは、虚構と虚名の争いだ。歴史発展の段階を繰り上げるという１９世紀の社会思想が進歩だが、２１世紀にも進歩が継続して進歩であり得るのか。社会発展のために守らなければならない道徳的規範を守るのが保守だ。しかし、韓国の保守は、政経癒着と不正腐敗の代名詞になった。もはや、虚偽と虚飾を脱ぎ捨て、『実事求是（真実に基づいて真理を探究する）』的観点から国家発展の知恵を集めようというものだ」
——もう少し具体的に。
「閉鎖的な民族主義ではなく、開かれた民族主義を志向する。自由主義的改革が必要だが、共同体的な関心が結合しなければならない。自由か平等かという論争よりも、最適の経済的条件をつくり、後生の暮らしがよくなるようにしなければならない。地域や階層、特殊利益を抑止して、未来指向的で統合的な先進政策を提示する」
——政界との関係は…。（この問題では２人の語調が強くなった）
「与党であれ野党であれ、進歩であれ保守であれ、正しければ支持し、正しくなければ批判する。理念的な区分でこの運動をどちらか一方と同一視することを警戒する。保守か進歩か、親与党か親野党か、などといったレッテルを貼り付けて運動の真意を歪曲させてはいけない」
——運動の方向は…。
「国を愛する知識人の念願を結集させて、先進化勢力の土台をつくる」
——どのように集まったのか。
「インターネット・メディア『アップ・コリア』が主催した行政首都移転関連の討論会に参加したのがきっかけになった。対談の過程で、行政首都移転に無条件に反対するのではなく、実用主義的な代案を練りながら移転に賛成する人々と話し合い、解決策を探るという論議から出発した」
——韓米関係や南北関係については…。
「対等な韓米関係を志向する。だからといって閉鎖的な民族主義の観点では裁断しない。韓国の座標を客観的に見なければならない。統一を追求するが、これまでの政権の盲目的な対北朝鮮シンパシーには反対する。北朝鮮の人権問題や核実験に対しては強く糾弾しなければならない。実事求是的でありながら、良心的な声をあげなければならない。」
yyc11@donga.com
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