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[オピニオン]サムドリ

Posted May. 09, 2005 23:33,   

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オ・ヨンジンのミュージカル「嫁入りの日」を思い出した。メン氏一家の娘の結婚に関する話だ。このミュージカルに主人公に劣らない比重で登場する人物がいる。「サムドリ」だ。メン氏夫婦と娘ガップンを真心で仕えるこの家の侍従だ。「サムドリ」はガップンが金判書家に嫁入りできるという話に喜んで踊る。しかし、後で花婿が碌な人間ではないという噂を聞いて、「やれやれ、うちのお嬢さんの人生は終わってしまった」とし大声で泣く。

◆私たちの昔の生活を描いた小説や映画、ミュージカルには「サムドリ」が多い。主人の奥様に仕え、その中で平和に暮す若い男を指す。この前、出版された「奥様になる方法」という本のキーワードも「サムドリ」だ。女性が男性を治めながら暮すノウハウを書いた本だ。「まず良いサムドリを選ばなければならない。ルックスは醜くてもいいが、嘘をつくか、親孝行であるサムドリはだめだ」という内容などだ。

◆ある結婚情報会社が未婚女性345人に、将来のご主人に一番期待することは何かと聞いたところ、51%が「サムドリ型」を挙げたという。高い年俸や良い家柄より家事を分担するなど外助を手伝ってくれる負担のない男がもっと好きだというのだ。未婚男性407人のうち34%は喜んでそんなサムドリの役割を果たす意思があると回答した。成功した女性が増えたのに加えて、それだけ性の役割区分も曖昧になったせいであろう。

◆「条件の良い男に会って一生を王様のように奉じて暮すより、条件はやや落ちてもサムドリのような人に会って奥様のように暮したい」というある未婚女性の話がおもしろい。王様のような人に会ってサムドリに訓練させて暮すことができたら、その方が良さそうな気もする。「糟糠の妻」という言葉がある。酒かすと米ぬかを食べながら夫のためにあらゆる苦労をしてきた妻を示す言葉だ。しかし、今は「糟糠の夫」という言葉が出るかも知れない。「嫁入りの日」は一名「サムドリに会う日」である。

宋煐彦(ソン・ヨンオン)論説委員youngeon@donga.com