Go to contents

[オピニオン]金鍾彬VS許准栄

Posted May. 05, 2005 23:03,   

한국어

金鍾彬(キム・ジョンビン)検察総長が一昨日、「検察は警察と違ってこれまで約束をよく守り、警察より忍耐してきた」とし、警察に向かって苦言を呈した。「約束」とは検警捜査権調整諮問委員会が開かれる間は「場外攻防」をしないという「紳士協定」を意味する。しかし、許准栄(ホ・ジュンヨン)警察庁長は、「警察の人権問題を取り上げ、先に攻撃を始めたのは検察だ」と言い返した。

◆検警の捜査権をめぐる葛藤は60年間に及ぶもので、誰が先に攻撃したのかを正すのは無意味である。警察の方がより攻勢的であるというのは、捜査権を分担しようという立場にあるためと見ることもできる。「検察は社会の不条理や腐敗を清算する塩のような存在だ」という宋光洙(ソン・グァンス)前検察総長の退任の挨拶に対し、許警察庁長は「塩は一種類だけではだめだ。粒の大きな塩、小さな塩、味付けの塩もなければならない」と言い返した。警察も捜査の主体になるべきだという意味だ。検察の捜査を受けていた被疑者や参考人の飛び込み自殺を例えて「警察が漢江(ハンガン)の橋を守っていて、批判されたことがある」とし、検察の「人権優越論」に「塩」を撒いたのも許庁長だ。彼は権検責警(権限は警察が持ち、責任は警察が取る)という言葉も作り出した。それから「警察が権限も持ち責任も取る」権警責警を掲げた。

◆両組織の構成員の反応は食い違っている。司法制度改革推進委員会が打ち出した刑事訴訟法改正案に気を悪くして緊急会合を開いた平検事らは、金庁長に対しては相当な不満を示した。政界の顔色ばかり伺っているということだ。警察官は許庁長の言葉に「胸がすっきりした」という反応を見せている。警察専門ポータルサイトの「ボールネティアン」には、許庁長がよろいを纏って「捜査権戦争」を指揮する将軍にパロディーされている。

◆検警双方を対等な捜査主体に認めるか、警察が検察の指揮を受ける事件をどれほど減らすかが捜査権調整の中核争点である。とにかく「金鍾彬VS許准栄」の口論で解決するような問題ではない。

沈揆先(シム・ギュソン)論説委員ksshim@donga.com