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KBSコリア「デジタル美術館」が大衆の中へ…

KBSコリア「デジタル美術館」が大衆の中へ…

Posted May. 04, 2005 23:22,   

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衛星チャンネルであるKBSコリアで放送されている「デジタル美術館」(木曜夜11時35分)がKBS1にチャンネルを移し、形式と内容も新しく変わる。

00年4月から、毎週1回放映されて来た同番組は、美術愛好家たちから良い評判を受けてきた。

担当演出者である李クァンロク・プロデューサーは、「単純に美術作品に対する情報を与える方式から脱し、美術と係わる文化現象をみせる『芸術ドキュメンタリー』で展開する予定だ。誰もが知ってはいるが忘れしまって疎かにしがちなものに新しい意味を与えながら、大衆が自ら美術を楽しめる契機を作りたい」と言った。

5日、KBS1での初放送で文房具を素材で選んだことも、大衆的美術と文化現象を見せるための実験だ。「文房具屋にはある」編は、文房具屋を子どもたちの文化的欲望が隠されている場所として探索する。

文房具屋は子どもたちが必要とする全てのものを具備しているが、田舍臭くて幼稚な商品が多い。おもちゃ、人形、タクチ(一種のカード)は色も田舎臭く安っぽい感じがする。

なのに、なぜ子どもたちは文房具屋から目をそらすことができないのだろうか。子どもが文化的消費をする場所として文房具屋に秘められた魅力とファンタジーを、ソウル開峰洞(ケボンドン)の「トッダ(ヒットという意味)文房具」と、京幾道城南市(キョンギド・ソンナムシ)の「スジンの文房具」などを回りながら紹介する。

李PDは、「文房具屋は子どもが当代の流行を学び、美的感性を育てて行く場所だ。韓国人の文化的アイデンティティをここで見つけられると言っても過言ではない」と言った。

また、おもちゃ収集家でイラストレーターでもあるヒョン・テジュンさんが、1970〜80年代の文房具の複製版で設けた「新式工作所」も探訪する。30代後半のヒョンさんは全国を回りながら、幼い時持って遊んだマジンガ−Z、ガンダムなどおもちゃとタクチ、切手、マンガ本などを求め、「新式工作所」に保管している。

12日には、江原道三陟(カンウォンド・サムチョク)の田舍の学校の美術授業に同参し、美術を学ぶ学生たちが芸術を接する現場を見てみる「美術の先生」が、また19日には、ベニス・ビエンナーレの韓国代表画家に選定されたハム・ジンさんと、新世代画家のチェ・ジンギさん、チャ・ミンヨンさんが出演し、こまごまとした日常の事物で作った想像の世界をのぞき見る「小さくつまらないものなどのために」が、それぞれ放映される。



suhchoi@donga.com