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4・30再補欠選挙の票の心、一時的に背を向けたのか

4・30再補欠選挙の票の心、一時的に背を向けたのか

Posted May. 02, 2005 22:54,   

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4・30再補選で、忠清(チュンチョン)圏の票では、ヨルリン・ウリ党に背を向けた結果になった。忠清圏の行政中心複合都市建設問題を主導し、勝利を豪語していたため、敗北の衝撃はさらに大きかった。しかし、ハンナラ党や中部圏の新党派も、安易に「忠清の民心は味方だ」と豪語することができないのも事実だ。そのため、歴代の主要選挙の勝負を分けた忠清圏に政界の視線が集まっている。

▼「傲慢が敗北を呼んだ」〓国会議員の再選挙が実施された忠清圏2地域(忠南公州・燕岐、牙山)の敗北をめぐり、ウリ党では「傲慢すぎた」という自省論が大勢を成した。

公州(コンジュ)と燕岐(ヨンギ)の選挙で、党内選挙を経た候補の虚偽の学歴記載が明るみになり、候補の交替問題が起きたうえ、牙山(アサン)では、「当選の可能性」を見て、戦略的に公薦した自民連出身の李明洙(イ・ミョンス)候補が、二重党籍の問題で候補登録もできずに中途脱落した。

地域の民心を詳細に読むことができなかったという指摘も出た。朴炳錫(パク・ビョンソク)党企画委員長は2日、公州・燕岐の敗因について、「行政都市が入る公州・燕岐地域のうち、土地収容の70、80%が実施された燕岐では、ウリ党が数千票勝ったが、公州では負けた」とし、「公州では土地購入よりは、規制地域が多かった」と分析した。

コリア・リサーチの金徳栄(キム・トクヨン)代表は、「今回の再補選では、与党に対する有権者たちの牽制心理が発動したようだ」と述べて、「行政都市と関連しても、一方的に与党に流れることはなかった」と説明した。

▼忠清圏は、「キャスティング・ボート」〓1997年の15代大統領選挙で、国民会議の金大中(キム・デジュン)候補は、ハンナラ党の李会昌(イ・フェチャン)候補を39万票の差で辛うじて退けた。当時、金候補は、忠清圏でのみ40万票もリードし、勝機をつかんだ。忠清圏の盟主を自任していた自民連の金鍾泌(キム・ジョンピル)総裁との連合による「DJP効果」が威力を発揮したのだ。

02年の第16代大統領選挙の結果もこれと似ている。民主党の盧武鉉(ノ・ムヒョン)候補は、李会昌候補を57万票の差をつけて勝ったが、忠清圏の得票差がこのうち45%を占めた。

昨年の第17代国会議員の総選でも、忠清票の威力は依然として強かった。ウリ党は、全国的にハンナラ党に87万票リードしたが、忠清圏の得票差が50%にもおよんだ。

一方、00年の第16代国会議員総選では、「DJP連立与党」だった民主党と自民連が、それぞれ躍進したことで、ハンナラ党が院内第1党を占めたが、忠清圏では、民主党が得票数1位だった。

▼忠清の票の心は、いずこへ?〓今回の選挙での忠清の票心が、来年の地方選挙や07年大統領選挙につながるかは不透明だ。多様な変数が「伏兵」のように潜んでいるためだ。

まず、選挙対象地域が2地域に過ぎず、全体の忠清圏の票心を代弁することは難しいという指摘だ。大統領府の関係者が同日、「今回の選挙は、全国的な問題もなく、徹底して地域選挙として進められた」と言ったことも、同じ脈絡だ。

07年に着工予定の行政都市建設過程で、再び地域住民の票心が揺れる可能性が高い。中部圏の新党建設の動きと今後の政界改編の方向も、票心に影響を及ぼす主要変数に数えられる。



jyw11@donga.com