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景気、底を付く 

Posted April. 28, 2005 23:32,   

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景気が底を付いたことを示す実物指標が出始めている。デパートとディスカウントストアの売り上げが9半期(2年3ヵ月)ぶりに増加傾向に転じ、景気先行指数が3ヵ月連続上昇傾向を見せている。

しかし、デパートの売り上げや自動車販売など相当数の指標が期待を下回り、景気回復の動向が弱いという分析が出ている。

▲底は付いた〓28日、統計庁が発表した「3月と第1四半期(1〜3月)産業活動動向」で最も目を引くところは、デパートとディスカウントストアの売上高(小売り業指標)が昨年の第1四半期より1.2%増加して、02年第4四半期以後、9半期ぶりに尾増加に転じたことだ。

特に03年3月と04年2月を除いては引き続き減少傾向を示していたデパートの売上高が3月には昨年同月に比べて0.1%増加した。3月のディスカウントストアの売り上げも9.1%増加して、2ヵ月連続して増加傾向を維持した。

建設景気は明確な回復動向を見せた。6ヵ月後の建設景気に影響を与える建設受注は3月に72.7%増加し、03年6月以後最大の増加率を見せた。政府が予算を早期執行した影響もあって、公共部門の建設が177.1%増加し、民間部門も住宅、事務室、店舗を中心に51.7%が増えたためだ。

三星(サムスン)経済研究所の黄寅性(ファン・インソン)首席研究員は、「景気不振の最大原因の内需低迷が改善していることを示す指標が出たという点で意味がある。経済成長率で見れば、第1四半期が底点であると予想される」と述べた。

▲不安な回復傾向〓景気回復の信号は確認されたものの、庶民がこれを肌で感じるにはかなり時間がかかりそうだ。消費回復の傾向が極めて弱いためだ。

LG経済研究院の申民栄(シン・ミンヨン)研究委員は、「輸出増加率が10%を超えるなど、輸出実績が良く、内需が改善し、3月の産業生産が昨年同月比6〜7%増えると予想していたが、指標は4.8%となり、期待を下回った」と述べた。同氏はまた、「今年第1四半期の産業生産増加率(3.8%)が昨年第4四半期(6.7%)より悪化したのも失望せざるを得ない」と付け加えた。

3月のデパート売り上げの増加率が0.1%に止まり、消費回復傾向があまりにも弱いのも気になる。ウォン高で輸出企業の採算性が悪化し、輸出実績も悪くなる公算が大きい中、これを補ってくれる消費が立ち直る力が弱すぎるということ。国内自動車販売額は第1四半期にも3.9%減り、消費者がまとまったお金の支出を憚っていることを伺わせた。

韓国銀行が全国の2486社を対象に調査した4月の企業景気実質調査指数(BSI)も心配だ。現在の景気を聞く4月の製造業のBSIは85、非製造業は80でいずれも4ヵ月連続して上昇した。

しかし、5月の景気展望を聞いた業況展望BSIで、製造業は前月と同じ91を、非製造業は1ポイント下がった88を示した。業況展望が3ヵ月ぶりに停滞か下り傾向になったもの。

黄寅性研究員は、「輸出が急激にい縮することがない状態で消費心理が早く上向かなければ景気が回復しない。為替相場、原油価格、中国変数などの対外変数が景気を左右する可能性が高いため、ウォン高が急激に進まないように管理が必要だ」と指摘した。