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[社説]大統領府「釜山カモメグループ」に望む

[社説]大統領府「釜山カモメグループ」に望む

Posted April. 27, 2005 23:25,   

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空席だった大統領府の副報道官に崔仁昊(チェ・インホ)前ヨルリン・ウリ党釜山(プサン)市部報道官が任命されたことで、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の釜山人脈の大統領府入城が終了した。釜山から、長くて十数年以上も大統領を補佐してきた側近たちの大統領府の布陣が終わったということだ。

周囲では彼らを「釜山カモメグループ」と呼ぶというが、文在寅(ムン・ジェイン)民政首席、李鎬迵(イ・ホチョル)制度改善秘書官、鄭仁和(チョン・インファ)記録管理秘書官、宋仁培(ソン・インべ)核心推進チーム行政官のほか、大統領府ではないが、首相室の鄭允在(チョン・ユンジェ)民政秘書官などが、その核心だという。実質的に彼らが政権後半の国政に責任を負うという観測も出ている。

大統領が、心の通じる人をそばに置きたいと思うことは、理解できないわけではない。問題は、彼らの間でも、彼らと大統領との関係でも、同質性と親和力が強すぎて、国家の主要政策決定が一方に偏る可能性があるという点だ。

いわゆる集団思考(group thinking)の危険だが、互いによく知っているうえ、考えまで同じだと、論議の過程で直言と相互牽制のメカニズムが作動することは難しい。彼らのうち4人が同じ大学の総学生会長出身で、私的な席で兄貴、弟の親しい間柄であるため、心配はなおさらだ。

大統領府国政状況室の「オイル・ゲート」の報告遅延事件は、教訓に値する。国政状況室長が、大統領の側近でコードが同じ李光宰(イ・クァンジェ)、朴南春(パク・ナムチュン)、千皓宣(チョン・ホソン)氏とつながっているので、「互いに大目に見て、報告を故意に引き延ばし、報告漏れしたのではないか」という疑惑が起こっている。

「釜山カモメグループ」に望む。朋党を作って大統領の目を覆うよりも、直言を躊躇してはならない。大統領の失言をみても、直言不在が原因の一つではないか、考えなければならない。コードを前面に押し出すよりも勉強をして、受け持った分野で専門性で勝負し、理念過剰から脱して世の中をより幅広く読まなければならない。側近たちがそのような姿勢を持つ時、大統領も国政も国家もよくなるのである。進歩性向の要人ですら、このような苦言をしている。