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北朝鮮核実験準備説で動揺

Posted April. 24, 2005 23:09,   

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米ウォール・ストリート・ジャーナル紙が22日、インターネット版を通じて、「北朝鮮の核実験準備説」を報道し、一時ワシントンの外交街が緊張した。「米政府が、『北朝鮮は核実験を準備中である可能性があり、中国はこれを制止しなければならない』という内容を、21日に中国政府に伝えた」というソウル発の記事だった。

同紙はまた、「北朝鮮の核計画が精巧で(advanced)、核実験の徴候を捉えられない恐れもある」というメッセージも伝えたとつけ加えた。

さらに、問題のメッセージが、「緊急外交文書(emergency demarche)」の形で中国に伝えられたと報じ、緊迫感を与えた。韓国と日本にも同じメッセージが伝えられたという。

同紙は特に、米情報当局者の言葉を引用して、「偵察衛星が、北朝鮮内でミサイル基地及び地下核実験が可能であると疑われるいくつかの場所で、目につく動きを発見した」と伝えた。無論、「偵察内容は、他の解釈の余地がある」と但し書きを加えたが、核実験準備説の状況証拠と読み取れる。

その上、報道の時点が、国務省のクリストファー・ヒル東アジア太平洋担当次官補の韓中日歴訪と重なったことで、「核実験準備説」は増幅された。ヒル次官補は23日にソウルに到着した。

しかし、米行政府当局者はウォール・ストリート・ジャーナル紙の報道に対して23日、「何か新しい証拠が出たのではない」と一線を引いた。ワシントンのある外交筋も同日、「核兵器保有宣言をした北朝鮮の次の手が核実験ということは、想像の範囲内の内容だ」としながら、「米国は単に予防的な憂慮表示のレベルでそのような意思を伝えたものと考える」と話した。

ワシントンポストやLAタイムス紙などの米主要マスコミも、「憂慮表示」に近いと解釈をした。これらの新聞は、「北朝鮮の最近の発言が、米国を刺激している」と指摘した。

北朝鮮は今月に入って、△6者協議を同等な核保有国である米国と北朝鮮の軍縮会談にすること、△核物質をテログループに引き渡すことができる、△平安北道寧辺(ピョンアンプクト、ヨンビョン)の原子炉の稼動を最近中断したことは、プルトニウム抽出が目的だ、などの発言をしてきた。

LAタイムスは特に23日付で、「米国が中国に、北朝鮮の(攻撃的な)レトリックのトーンを下げるように努めることを要請した」と報じた。このような要請と憂慮表示が、「核実験準備説の通告」に拡がったのだ。

しかし、ワシントンポスト紙は、「結局、北朝鮮は核実験に出るだろう」というある米当局者の見解を伝えた。米国が北朝鮮の「核保有宣言」を無視している状況で、核保有を誇示するには、核実験をするしかないということだ。



srkim@donga.com