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韓国の水田は今変身中

Posted April. 24, 2005 23:20,   

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「江華島(カンファド)を『蓮花島(ヨンファド)』に変えよう」

仁川江華郡仙源面(インチョン・カンファグン・ソンウォンミョン)ジサン里、シンジョン里、ヨン里など5里の約300世帯のうち250世帯の農民が、今年からは水田に稲を植えずに蓮華を栽培することにした。

本格化したコメ市場の開放と政府の秋穀買上げの中断で不安になった同地域の里長団と農民は、近くにあるソンウォン寺での「7年実験」の成果を目の当たりにして、コメ農業の中断という重大決心を下した。

同地域の農民は今月初めから50万坪規模の水田に蓮華の根を植えており、蓮華栽培団地の造成に向けた農業活性化資金を農林部に申請することにした。

農民がベンチマーキングの対象にしたソンウォン寺は、1998年から寺の前の水田5000坪に蓮華を栽培して有機農蓮根をはじめ、蓮華、連の葉の茶、蓮根どぶろく、蓮の冷麺などの加工食品を生産している。

また蓮華が育つ水の溜まった水田には鯉、うなぎ、ナマズ、タニシなどを育てて、付帯収入も上げている。蓮華が満開する毎年7月には「蓮華祭り」を開き、村の祭りとして楽しんでいる。

ソンウォン寺のソンウォン(江華観光農業研究会会長)住職は、「蓮華栽培はコメ農業より10倍以上の収益率を保障してくれる。京畿龍仁市(キョンギ・ヨンインシ)や漣川郡(ヨンチョングン)、江原襄陽郡(カンウォン・ヤンヤングン)などに住む農民の要請で、最近連根の種子を無償で供給した」と述べた。

全国でこのようにコメ農業を止めて収益性の高い代替作物を栽培する農家が増えている。慶北(キョンブク)と忠南(チュンナム)はウェルビーイングのムードに乗って、国内産の豆が人気を集めているため、「水田豆」の栽培を積極的に薦めている。豆はかかる生産費と労働力に比べて稲より所得がはるかに高いため、農民から良い評価を得ている。

慶北の場合、豆栽培の面積が04年には1万6206haと、03年の1万2870haに比べ26%ぐらい増えた。今年は農民が1万6500haの水田に豆を植えるものとされている。忠南でも豆栽培の面積が03年164haから04年には238haと増加傾向を見せている。

日本に輸出されるパプリカも、稲の代わりに水田で育てられる特用作物として脚光を浴びている。慶南だけでも昨年日本に2153万ドル分のパプリカを輸出した。

全南(チョンナム)ではコメの代わりに人参を高所得代替作物として集中的に育成しており、全南長城郡(チャンソングン)では覆盆子(トックリイチゴ)の栽培がコメ農業より多くなっている。

昨年、全南の白羊寺(ペクヤンサン)、長城など5つの地域の農協組合員110人は、5万坪余りの水田に覆盆子を植えて、約4億ウォンの所得を上げた。

忠北清原郡(チュンブク・チョンウォングン)と沃川郡(オクチョングン)、全南咸平郡(ハムピョングン)と海南郡(ヘナムグン)などでは、水田に鉱物性ケイ素成分の天然肥料を撤いて糖度の高い野菜と果物を生産する農家もある。

この天然肥料を生産しているH社の朴ジョンギ社長は、「コメ農業の代わりにほかの作物を植えても、農薬で汚染された水田の地力を回復させるのが農民たちの大きな悩みだ」と話した。

▲コメ市場開放と秋穀買上げの中断〓政府は1948年から農家保護のため実施してきた秋穀買上げを今年から事実上中断する。その代わり、コメ市場の開放により市中での取引価格が現在の実勢価格(1かます80キロ基準で17万ウォン)より低い場合、差額を補填する方策が検討されている。コメの輸入は今年から毎年0.5%ずつ増えて、14年までに国内消費量(年間500万トン)の8%まで拡大するのが義務付けられてる。輸入コメのうち10%が9月から「食卓用」として市販される。