Go to contents

眠ろうとしても眠れない

Posted April. 24, 2005 23:23,   

한국어

眠れないことの辛さは経験のある人にしかわからない。「寝ないと…」と思うものの、どうしても眠れず、寝そびれたまま朝を迎えて絶望感に泣き出す人もいる。人は昼にも眠気を催す春なのに、私はどうして眠れないのか。

○遅くなっている睡眠・起床のサイクル、ゆっくり早めること

眠くないからといって不眠症とは限らない。睡眠リズムはさまざまな理由によって乱れる。季節の移り変わりも原因の一つだ。日の出る時間が早くなるほど、眠りから覚める時間も自然に早くなる。光に敏感に反応する脳の内分泌腺での睡眠ホルモンの生成が減るためだ。

しかし、それに合わせて寝床に入る時間を適切に調整するのは簡単ではない。いつも午前2〜3時に眠りに入っていた人が、1時間早起きするからといってその分早寝ができるわけではない。こうなると、だんだん「寝不足」感に襲われる。不安感は自律神経を高ぶらせ、ますます眠れなくなる。

睡眠不足で昼には眠気に襲われるが、春の気だるさとばかり思って見過ごしがちだ。しかし、このような悪循環のときに、睡眠リズムを正さなければ、慢性の不眠症になる恐れがある。寝床に入る時間を1日に10分ずつ繰り上げる訓練が必要だ。

昼はなるべく寝ないこと。午後にはコーヒーやティー、コーラ、チョコレートなどを取らない。カフェインの覚醒效果は8〜14時間続くからだ。遅い時間帯の運動は自律神経を高ぶらせ、睡眠を妨げるので、運動は夕食の前にした方がいい。

週末に「睡眠の足りない分をまとめて寝る」ような習慣はよくない。「この程度は必ず寝なければならない」という決まりはない。1日や2日の寝不足でも、8時間の熟睡なら大丈夫だ。自ら寝不足だからと思い、しばらく起きていてはまた寝るということを繰り返すと、睡眠リズムが崩れる。

○不眠症、眠ろうとする努力をまずしない

不眠症は睡眠リズムが乱れただけでなく、「眠りの仕組み」に異常を来たしていることを意味する。眠りは脳波の活性化の程度によって4段階に分けられる。不眠症患者は眠るのも大変だが、眠ってからも脳波が不安定で眠りが浅く、途中で何回も目を覚ましたりあるいはあまりも早く眠りから覚めたりする。

4週間以上もこうした症状が続けば、慢性の不眠症患者とされる。患者の苦しみは言うまでもなく深刻だ。不眠症の原因は非常に多様なので、眠っている間の血圧や脈、呼吸、脳波、血中酸素濃度などを測る「睡眠多源検査」が必要だ。

不眠症に悩まされながらも睡眠薬の服用を嫌う人が多い。最近の睡眠薬は睡眠に係わる脳細胞の一部にしか働かないので中毒性が少ない。

しかし、医者の処方なしに乱用すれば、かえって不眠症を悪化させる。睡眠ホルモンの「メラトニン」剤を服用する人もいるが、まだ效能が確かめられたのではない。

アルコールを飲むと、よく眠れるという人もいる。しかし、アルコールを摂取すると、一旦眠ったとしても熟睡はできない。睡眠中に血中のアルコール濃度が減っていくにつれ、自律神経が高ぶってすぐ覚めるようになるためだ。寝酒の習慣はともすれば中毒になる恐れも大きい。

(助言〓ソウル大学病院神経精神科チョン・ドオン教授、漢陽大学九里病院神経精神科チェ・ジュンホ教授、カトリック大學サンビンセント病院精神科ホン・スンチョル教授)



sohn@donga.com