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ホームレスの8割が精神疾患、結核など感染病に

ホームレスの8割が精神疾患、結核など感染病に

Posted April. 17, 2005 23:10,   

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ホームレス10人に5〜6人はうつ病やパラノイアなど、精神疾患を患っており、6人はアルコール中毒患者であることがわかった。

また彼らの中には、HIV感染症(AIDS・エイズ)や梅毒、結核などの伝染性疾患にかかっている患者も含まれており、対策作りが至急であると指摘されている。

▲ホームレス疾患の現状〓ソウル市と市傘下の広域精神保健センターは、自治体、韓国飲酒文化研究センター、大韓結核協会、韓国ハンセン病福祉協会と共同で3月16〜24日、ソウル駅と永登浦(ヨンドゥンポ)駅あたりで生活しているホームレス852人を対象に初の疾患実態調査を行った。

17日、調査拒否者などを除いた536人を対象に精神疾患の実態を分析した結果、うつ病の症状を表し、精密診断と治療が必要と判断された人が440人(82%)であることがわかった。精神病的な症状を見せた人も70%を越えている。

アル中も334人(62%)が経験している。とりわけ、ほぼ毎日のように酒を飲む113人のうち90%程度は精神疾患の症状も一緒にあった。

専門家たちは今回の調査で泥酔していたり、敵対的で攻撃的であるため、調査対象から外したホームレスが30〜40人に上ることを考えれば、実際の精神疾患者はもっと多いものと見ている。

さらに、ホームレスの中で検査に応じた342人を対象に伝染性の病気を調査したところ、エイズ患者が1人いるのをはじめ、ハンセン病(ら病)患者1人、梅毒患者12人、肝炎患者16人、結核患者32人などが確認された。

専門家らは「エイズや梅毒は性や身体接触によって伝染するものだが、結核は呼吸器を通じて伝染するため、一般人たちも簡単に感染する恐れがあり、対策が欠かせない」と述べた。

▲問題点と対策〓ソウル市と社会福祉団体の関係者たちは「ホームレスらを強制的に治療するには、人権問題がつきものであるため、承知の上で放置する場合が多い」と説明した。

ソウル市と広域精神保健センターの李明洙(イ・ミョンス)センター長は「強制入院させて治療できなければ、自治体や政府が積極的に治療プログラムを設けるべきだ」と強調した。

ホームレスの社会福祉団体である「ささやかな助けの手」の李周沅(イ・チュウォン)事務局長は「当局の誠意のなさと予算不足で精神疾患者に会っても力を貸せずにいる。医療の手がほとんど行き届かないホームレスのため、当局と民間機関が別途のサービス体系を作らなければならない」と主張した。

ソウル市は、既存のホームレス向けの施設である憩いの場所やドラブインセンターを専門治療機関として特化し、精神疾患治療を並行できるようにする方策を視野に入れている。



likeday@donga.com tesomiom@donga.com